米女子ツアーの今季メジャー第4戦、全英リコー女子オープンゴルフ選手権は現地時間1日、スコットランドのトランプターンベリーリゾートを舞台に第3ラウンドの競技を終了。宮里美香が2アンダー70でラウンドし、通算6アンダー単独4位に浮上した。

　前日に続き強風が吹きつけるなかで行われたムービングサタデー。単独6位から出た宮里美香だったが、前半は5番、8番でボギーを叩き、1バーディ、2ボギーの1オーバーで折り返す。それでも後半はパッティングが冴えた。11番から連続バーディを奪い、アンダーパーへとスコアを戻すと、13番からはボギー、バーディ、ボギーとしながらも、17番、18番とやや距離のあるパットを沈めて最高の締めくくり。

　前日に「（第3ラウンドは）イーブンでいいかなと考えている」と話していたが、6バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフながらスコアを伸ばした。フロントナインの苦戦でパット数は3日間で一番多い「28」となったが、パーオン率は77.78％を記録。4つ設定されているパー5のうち、3ホールをバーディと狙い通りのプレーが出来ているのも好調の証しだ。

　最終日を前にトップグループとの差は2ストローク。予選ラウンドではロレックスランキング（女子世界ランキング)No.2のリディア・コ（ニュージーランド）、そしてこの日はトップタイに浮上したコ・ジヨン（韓）とペアリングにも恵まれているが、最終日は単独3位のスーザン・ピーターセン（スウェーデン）とのラウンドが決定。日本勢38年ぶりとなるメジャー制覇へ、残り18ホールで逆転となるだろうか。

　一方、15位タイから出た成田美寿々は苦戦。立ち上がりの1番をボギーとすると、6番パー3ではダブルボギーを叩き、3オーバーでハーフターン。バックナインでも11番から連続ボギーを喫してしまい、2バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの4オーバー76で通算4オーバー33位タイに後退している。また、59位タイで予選を突破した横峯さくらは2バーディ、3ボギーの1オーバー73とスコアを落としながらも、通算6オーバー44位タイに浮上。両者ともに最終日は1つでも上の順位を目指したいところだ。

　コ・ジヨンと国内ツアーで活躍するテレサ・ルー（台）が通算8アンダーでトップタイ。通算5アンダー5位タイには、ロレックスランキングNo.1のインビー・パーク（韓）、イ・ミンジ（豪）が並んでいる。同ランクNo.3のステイシー・ルイス（米）は、イーブンパー72とスコアを伸ばせず通算1オーバー20位タイ。フォン・シャンシャン（中）は4オーバー76と崩れ、通算5オーバー39位タイに後退している。

「全英リコー女子オープンゴルフ選手権」は全ラウンド生中継！大会3日目再放送は本日昼12時からお届け！最終日は午後10時?放送！

女子メジャー第４戦。2001年にメジャーへ昇格した大会だ。ロイヤルバークデールGCで行われた昨年大会は、３日目まで穏やかな陽気が続いたが、最終日は強風吹き荒れるタフなコンディションとなった。多くの選手が耐え切れず優勝争いから脱落していくなか、最後まで残ったのは、米国のモー・マーティンだった。マーティンは１８番パー５で、あわやアルバトロスというスーパーショットを放ちイーグルを奪取。１打差でメジャー初優勝を果たした。昨年は計１１名の日本人選手が出場。２００９年の全英オープン開催以降、大規模な改装が行われたターンベリーを舞台に、大輪の花を咲かせることが出来るか、注目だ！

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