ライダーカップ激闘の歴史(1999年?2006年)
2015年8月19日(水)午後6:15
国の名誉とプライドをかけた戦い、マッチプレーが筋書きの無いドラマを生むのがライダーカップ。その激闘の歴史を2回にわたり振り返る。前半は1999年大会から2006年大会までをお送りする。
1999年 ジャスティン・レナード、伝説のロングパットで米国が大逆転勝利
欧州が4ポイントリードで迎えた最終日に米国が息を吹き返す。第1マッチから6試合連続で米国が勝利を挙げると、第11マッチでは大会初出場ながらここまで負けなしと絶好調だったガルシアがフューリックに4 and 3でまさかの大敗を喫する。勝負の行方は第9マッチのジャスティン・レナード対オラサバルの一戦に。ここでライダーカップ史に残るドラマが起きる。レナードは一時3ダウンまで許すが、バック9に入り猛追。勝負を決する17番ホール、1ダウンで迎えたレナードはチームメイトが見守る中、約15mのバーディパットを見事に沈めたのだ。オラサバルのパットが終っていないにも関わらずアメリカの選手は一斉にグリーンに上がって大騒ぎする興奮ぶり。その後、オラサバルはバーディパットを外し、この瞬間米国の勝利が確定した。
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2002年 コリン・モンゴメリー&ベルハルト・ランガーが米国選抜を圧倒、前回大会の雪辱を果たす
アメリカ同時多発テロ事件のため中止となり、翌2002年にイングランドで開催された。初日から世界ランキングNo.1のタイガー・ウッズに対しては歓声が小さい中、欧州選抜には大歓声が鳴り響く完全アウェイの地で米国は苦戦を強いられる。欧州はモンゴメリーとランガーの二人がダブルスとシングルスを合わせて5.5ポイントを獲得するなど米国を圧倒。トータル15.5対12.5で欧州が前回のリベンジを果たした。
2004年 マスターズ王者 フィル・ミケルソンの誤算、タイガー・ウッズとの世界最強ペアが完敗
ホームでの勝利を狙う米国はタイガーとマスターズで悲願のメジャー初制覇を成し遂げたミケルソンによる黄金コンビが実現。ところが、その采配が思わぬ結果を生むことに・・・。初日の第1マッチに登場したタイガー&ミケルソンのペアだったが、初陣を飾れず敗戦。続く午後のフォーサムでも18番でミケルソンが痛恨のOBを打ち万事休す。初日にまさかの2連敗を喫したゴールデンコンビは米国チームにとってまさに大誤算となった。以降、タイガーとミケルソンが組むことは無くなった。最終的には欧州選抜が米国にダブルスコアとなる18.5ポイントを獲得して完勝。
2006年 ダレン・クラーク 亡き妻への想い・・・欧州選抜の結束、そして史上初の3連覇
ライダーカップ開催の2ヶ月前にダレン・クラークの妻ヘザー氏が乳がんで他界。それでも亡き妻のために出場することを決意したクラークのプレーに世界中のゴルフファンが胸を打たれた。中でも記憶に残る1打となったのが、最終日の16番でクラークが勝利を決めた最終パットだ。約30mの下りのフックラインを見事に読み切ってカップイン。主将のイアン・ウーズナムは「チーム全員、この勝利をヘザーとダレンに捧げる」と言葉を残し、欧州選抜は3連覇を成し遂げた。
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ライダーカップ 放送予定
開会式 9月30日(金) 午前6:00?7:00 1日目 9月30日(金) 午後9:30?翌午前8:00 2日目 10月01日(土) 午後9:30?翌午前8:00 最終日 10月02日(日) 深夜1:00?翌午前7:30 ※最大延長午前10:00まで
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写真提供:Getty Images