「譲ってもらった」ような試合をモノに出来ず… J.スピースは1打差で連覇を逃す
2015年11月9日(月)午後4:04
豪州ツアーとワンアジアツアーの共催大会、エミレーツ・オーストラリアン・オープン。ジョーダン・スピース、アダム・スコットという同大会の目玉選手2人は、地元出身のマット・ジョーンズに1打及ばず。「6歳の頃から、このトロフィを手にする夢を見てきた」という35歳が母国のナショナルオープンで悲願を達成した。
1打差で敗れたスピースは、連覇を逃したことに加え、十分勝利のチャンスがあったという点でより悔しい結果となった。3打差の単独2位から最終日をスタートした世界王者は、ジョーンズが立ち上がりから崩れ、2オーバー「73」と失速したことでトロフィを「譲ってもらった」ような状況だった。にもかかわらず、昨季の米ツアーで恐ろしいほどの勝負強さを見せた22歳は、前半の遅れを後半に取り戻すのみの「71」で逆転にあと一歩届かなかったのだ。
トリップ・アイゼンハワー
「スピースの場合、今回はジョーンズが優勝を譲ってくれている状態でしたからそれをものに出来なかったのは悔しいでしょう。ジョーンズが伸び悩むのは予想できましたが、スピースは良いスタートを切る事ができず、第3ラウンドの上がりで失速したのを最終ラウンドまで引きずった形になり、ジョーンズに全くプレッシャーをかけられませんでした」
一方、最終日を7位タイで迎えた地元豪州出身のスコットは「65」の猛チャージでリーダーボードを急浮上。それでも、71-73で回った予選ラウンドのもたつきが響き、トロフィは同胞のジョーンズの手に渡った。
トリップ・アイゼンハワー
「アダム・スコットの場合は全てパッティング次第です。アンカーストロークが禁止されますから、もう標準のパターで行くしかありませんが、良い時と悪い時の差が激しかったのは確かです。でも2人とも次のヒーロー・ワールド・チャレンジにはとても良い状態で会場入りできますから、ここでどのようなプレーを見せてくれるかも楽しみですね」
「(優勝を逃したスピースとスコット、どららがより失望したと思いますか?)短いパットをいくつも外したアダム・スコットでしょうね」
両選手ともに来月3日からはタイガー・ウッズ主催の「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」に出場予定。スピースは2週続けての王座防衛戦、スコットも2001年から毎年世界中で1勝以上という記録の更新がかかる大事な試合だが、果たして今週、2人はどのような戦いを見せてくれるだろうか。
ゴルフセントラル 11月30日号より
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写真提供:Getty Images