今季メジャー最終戦!「全米プロゴルフ選手権」を制するのは?GNマガジンパワーランキング 優勝予想!
2015年9月8日(火)午後7:25
いよいよ開幕が間近に迫った米男子ツアーの今季メジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権。今年の舞台となるウィスコンシン州のウィッスリング ストレイツは“視覚の魔術師"ピート・ダイの設計で深いラフに1000個以上のバンカーが選手たちを待ち受ける。
同コースでの全米プロゴルフ選手権は5年ぶりの開催だが、前回2010年大会ではマーティン・カイマー(独)とババ・ワトソン(米)が通算11アンダーで並び、3ホールのストローク形式で争われるプレーオフへと突入。ともに1アンダーで迎えた3ホール目で、ワトソンがダブルボギーを叩いたのに対し、カイマーはボギーで抑えて自身初となるメジャータイトルを獲得している。
今年も激戦となることが予想されるが、世界No.1ローリー・マキロイ(北アイルランド)の復帰や、史上3人目の同一シーズンメジャー3勝を狙うジョーダン・スピース(米)、悲願のメジャー初制覇を狙うジェイソン・デイ(豪)など優勝候補がズラリと集結している。
「全米プロゴルフ選手権」優勝者予想!
ローリー・マキロイ(北アイルランド)
世界ランキング 1位
左足首のじん帯を断裂から今大会で復帰を果たすマキロイ。当初は全治に3カ月近くかかると見られていたが、約1カ月半と驚異的な回復でトーナメントに戻ってきた。久々の大会で試合勘不足は心配されるものの、本人は「思っていた以上に状態は良い」と不安を一蹴。王者の貫録で連覇達成なるか。
ジョーダン・スピース(米)
世界ランキング 2位
全英オープンは4位タイに終わり、メジャー3連勝、そして年間グランドスラムの夢は潰えたものの、過去にベン・ホーガン(米)とタイガー・ウッズ(米)しか成し得ていない同一シーズンでのメジャー3勝の偉業達成がかかる。さらに今大会で優勝すれば高い確率で世界No.1の座を奪取することもあり、予選ラウンドでのマキロイとの直接対決に注目が集まる。
ババ・ワトソン(米)
世界ランキング 3位
PGAツアーの公式サイトが発表したパワーランキングで1位になったのは36歳の飛ばし屋。今季、平均ティーショット飛距離は315.8ヤードで2位となっているものの、ストローク・ゲインド・ティー・トゥ・グリーン(1.869)とパー5での平均スコア(4.40)で1位に立っている。今週のコースは高い木々などがなく、視野が開けているため持ち味を存分に生かすことができることも大きな強みだ。
ジェイソン・デイ(豪)
世界ランキング 5位
PGAツアーのパワーランキングでは2位にランクイン。全米オープンは9位タイ、そして全英オープンは4位とタイトルに手が届きそうで届かなかった。それでも今季すでにツアー2勝を挙げており、ツアー3位の平均ティーショット飛距離に加えて、ストローク・ゲインドのトータルは全体7位と総合力に長けている。前回ウィッスリング ストレイツで今大会を行った2010年は10位タイ。悲願のメジャー初優勝を今週成し遂げても驚きはない。
ジャスティン・ローズ(英)
世界ランキング 6位
今季はマスターズで2位タイ、全英オープンで6位タイと大舞台でその強さを発揮している。また、前週のWGC-ブリヂストンインビテーショナルも3位タイに入るなど、ここ5戦のうち4試合が6位(タイ)以内と絶好調でウィッスリング ストレイツに乗り込む。安定したプレーで今週も優勝争いに絡んでくるか。
リッキー・ファウラー(米)
世界ランキング 7位
昨季はすべてのメジャー大会でトップ5に入った史上3人目の選手となったファウラー。今季は“第5のメジャー"と呼ばれるザ・プレーヤーズ チャンピオンシップを制し、3年ぶりとなるツアー優勝を果たした。同大会では最終日を11位タイから出ながらも、上がり4ホールで4連続バーディを奪取。今大会でもその爆発力がさく裂するか。
ダスティン・ジョンソン(米)
世界ランキング 8位
今大会に一番燃えているのはジョンソンかもしれない。2010年大会、72ホールをトップタイで終えたものの最終18番のバンカー内でソールを行ったとして2打罰が科せられ、メジャータイトル獲得の夢は潰えた。今季の全米オープンでも最終18番のまさかの3パットでトロフィを逃しており、今大会でのリベンジに挑む。
松山英樹
世界ランキング 15位
前週のWGC-ブリヂストンインビテーショナルは37位タイに終わったものの、全英オープンまでの10試合連続でトップ25に入るなど安定感はツアーでも屈指の松山。パー4での平均スコアは3.95とツアーで2位タイ。得意なショットで1000個以上のバンカーと深いラフが待ち受けるピート・ダイ設計の難関コースを攻略し、日本人初のメジャー大会制覇となるだろうか。
岩田寛
世界ランキング 102位
岩田にとって今大会は来季の米ツアー参戦につながる1戦だ。昨年11月のWGC-HSBCチャンピオンズでは堂々の3位タイ。これにより、9月に行われる米下部のウェブ・ドットコム・ツアー入れ替え戦に出場することが濃厚となっている。練習ラウンド後には「なんとか凌ぎながら」と話していたが、上位進出を果たせば一気にシード権を確定させる可能性もあるだけに、初日から積極的なプレーを見せることができるか。
小田孔明
世界ランキング 110位
出場する日本人選手のなかでは、唯一ウィッスリング ストレイツで行われた2010年大会に出場している小田。その時は78-74とアンダーパーで回ることができず予選落ちと悔しい思いを味わっているだけに、今大会でリベンジを果たせるだろうか。前週のWGC-ブリヂストンインビテーショナルでは初日6位タイ発進を決めながらも失速。昨季国内ツアー賞金王の意地を見せたいところだ。
「全米プロゴルフ選手権」は全ラウンド生中継!パソコン・スマホ・タブレットでも視聴可能!
今季メジャー最終戦。プロのみが出場出来る、プロNo.1決定戦だ。今年のホストは、2010年の開催地ウィッスリング ストレイツ。「数える人によって数が変わる」とも言われるほどの大量のバンカー群は、通常プレーに影響するバンカーはそれほど多くないが、プレーヤーに与えるプレッシャーは大きいはず。ミシガン湖に併設されたリンクススタイルコースを制するのは、PGAツアーメンバーか、それとも欧州ツアー勢優位か。