「攻め」のR.ファウラーに敗れた「守り」のH.ステンソン
2015年8月15日(土)午後1:55
リッキー・ファウラーの今季2勝目で幕を閉じたドイツバンク チャンピオンシップ PLAY OFF第2戦。レイバーデイ(労働者の日)の最終ラウンドを単独トップで迎えたヘンリック・ステンソンは、1打差リードで迎えた後半16番痛恨のダブルボギーでファウラーに逆転優勝を許した。
2013年には同大会とシリーズ最終戦の勝利で年間王者の座を勝ち取ったステンソンだが、今季はシリーズ初戦から2週続けて2位フィニッシュと、好結果ながらもあと一歩のところでトロフィを逃してきた。ステンソンが勝ち切れない理由に「守りのゴルフ」を挙げる米国Golf Channel解説者のブランデル・シャンブリーは、彼のプレースタイルを次のように鋭く分析する。
「素晴らしいスイングを誇るステンソンはここ3年、PGAツアーを代表するボールストライカーとはいえ、守りのゴルフが裏目に出ることがよくあります。ステンソンのヘッドスピードはツアーで6位ですが、ドライバーをあまり使わないせいか、平均飛距離では37位。パー5の2オン率は最下位に近い順位です。ヘッドスピードが6位にも関わらず、パー5のツーオン率が123位なのは、ティーからドライバーで積極的に攻めることが多くないからです」
「ステンソンよりも、ファウラーやフィル・ミケルソンのほうが弱点をさらけ出すプレーが目立つとはいえ、ミケルソンを見ても明らかなように、PGAツアーで優勝を重ねるためには攻めのゴルフが必要です。優勝争いの山場では、ボギーを避けることよりもバーディを奪うことが大事なんです。バーディをマークして、他の選手のミスを誘うようにプレッシャーをかけないといけません。ファウラーはミスを恐れず、攻めのゴルフで勝利をさらったんです」
(過去にドライバーのイップスにかかったのが攻められない原因?)
「必ずしも そうだとは思いません。ただ、大事な場面ではドライバーで賭けに出たくないんだと思います。確かにファウラーのように18番で340ヤード飛ばせば、7番アイアンで2オンを狙えます。ファウラーがバーディをマークするのは確実だったので、ステンソンはイーグルを奪う必要があったんです。残り230ヤードからよりも、190ヤードから打ったほうがイーグルチャンスは高まります。彼が守りのゴルフをしたのは明らかに作戦ミスだったと思います」
フェデックスカップ・ポイントランキングでは、3位浮上のファウラーに次ぐ4位と好位置につけているステンソン。このまま同ランク5位以内を維持できれば、最終戦の優勝によって自力で年間王者の座をつかめるが、そのためにはより攻撃的なゴルフが必要なのかもしれない。
9月8日放送 ゴルフセントラルより
PGAツアーもいよいよクライマックス!
プレーオフシリーズ全4戦を全試合全ラウンドお届けします!
ノックダウン方式のサバイバルレースを制し、ボーナス1000万ドル(10億円超!)を手にするのは誰か!?そして、群雄割拠のプレーオフシリーズに参戦する松山英樹は!?スマホ・PC・タブレットでゴルフネットワークがみれる「GOLF NETWORK PLUS TV」でも配信します。
ニュース番組「ゴルフセントラル」毎日放送!
ゴルフ界の出来事をどこよりも早くそして詳しく伝える唯一の日刊ゴルフニュース番組「ゴルフセントラル」。主要ゴルフ試合のリーダーボードやハイライトだけでなく、解説者のコメントも交えゴルフをあらゆる角度から分析。また、人気選手の素顔にも迫る特集なども放送。
【オススメ】「GOLF NETWORK PLUS TV」なら、スマホ・PC・タブレットで「ゴルフセントラル」がいつでも見れる!