J.フューリックのザ・プレジデンツカップ欠場で米国チームへの影響は?
2015年8月24日(月)午前10:27
左手首の怪我によりザ・プレジデンツカップへの出場が危ぶまれていたジム・フューリックの欠場が決定。代替選手としてJ.B.ホームズのメンバー入りが発表となった。
ジム・フューリック
「今週の水曜、木曜あたりから、回復が間に合わず、出場は難しいことを実感し始めた。失望は非常に大きくて、妻とも長いこと相談したが、昨夜の時点で、意志は固まっていた。無理なのが分かっていたからだ。大会を戦い抜くことができないどころか、ボールをまともに打てない状況だ。しかし、アシスタントとして大会には参加するので、ジェイ(・ハース)やチームメイトたちをサポートするつもりだ。それは自分にとっても良い経験となるし、これまでは、手首を十分に休ませる時間がなかったが、これでゆっくり治療に専念し、きちんと治して、2016年シーズンに備えることができる」
長くプレジデンツカップとライダーカップを米国チームの一員として戦ってきたフューリック。ライダーカップの方が出場回数は多いものの、戦績はプレジデンツカップの方が勝っており、引き分けたマッチを除くと、通算で勝ったマッチ数が負けたマッチ数の倍となっている。この数字を見るだけも、米国チームの損失を大きく見えるがGolf channel解説者のトリップ・アイゼンハワーはどのように考えるだろうか?
トリップ・アイゼンハワー
「彼が抜けた穴が大きいのは間違いありませんが、プレジデンツカップの方が、ライダーカップよりも成績が良いのは、米国チーム全員に当てはまります。とはいえ、彼は本当に長い間、これらの大会に貢献してきました。フューリックは、J.B.ホームズが加わったことで、チーム全体の飛距離が伸びたと話しています。フューリックが抜けた穴は大きいでしょう。彼は誰とも組むことができるうえ、抜群の安定感を誇ります。本当にミスの少ない選手ですね。次々とバーディーを決めるタイプではありませんが、どのマッチでも安定した実力を発揮できるのが強みです。フューリックが抜けたことで、ハースはペアリングで苦労することになるはずです」
キャプテンのジェイ・ハースには、ビル・ハース、フィル・ミケルソンとキャプテンピックの座を争っていたブルックス・ケプカなど、他の選手を指名することもできたが、数ある選手の中からJ.B.ホームズを選んだ。
トリップ・アイゼンハワー
「良い選択だと思います。飛距離ではチームにとっても有利になりますし、2008年のライダーカップでは、2勝1分け。メンバーとして米国チームの勝利に貢献しているうえ、今シーズン1勝、2位フィニッシュが2回、トップ10入り7回。ドライバーの飛距離では5位につけています。これらの結果をみても、彼が戦力なのは明らかですし、ザ・プレジデンツカップのポイントランクでは、12位でした。ジェイ・ハースには、他にも選択肢はあったでしょうが、間違っていないと思います。飛距離を武器にして、バーディーをたくさん積み重ねるホームズの力は、フューリックとは異なり、とりわけフォーサムでは頼もしい存在となるはずです」
また、フューリックは完全にメンバーから外れる訳ではないようだ。欠場を決めた後、すぐにハースはフューリックに対して副キャプテンの座をオファーし、彼はそれを受諾。これは将来的に米国チームのキャプテンを務めるための布石かもしれない。本人もその意思があることは認めている。果たして、米国チームがどのようにフューリックの穴を埋め、9つ目のトロフィを手にするのか注目だ。
10月3日放送 ゴルフセントラルより
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