国内女子ツアーのCAT Ladiesが21日、神奈川県の大箱根カントリークラブを舞台に開幕。今季初勝利を目指す上田桃子が連覇を目指す。

　昨季大会では、最終日をトップと3打差の単独2位から出た上田が10番までに首位を走っていた2013年賞金女王の森田理香子の背中を捉えると、スコアを落とした森田に対し、上田が12番でバーディを奪い2打差に。森田は15番で1打差に詰め寄ったものの、上田がそれ以上の追撃を許さず、3年ぶりとなるツアー通算10勝目を達成した。

　上田は今季、2007年以来の賞金女王と「年間10勝」を目標に掲げながらも優勝は未だなし。トップ5入りは7度記録するなどメルセデス・ランキングは3位、賞金ランキングでは5位につけているものの、本人としては納得のいかないシーズンとなっている。今季もすでに3分の2が終了しようとしているが、まずは1勝目を連覇で飾りたいところ。予選ラウンドでは2週連続優勝を目指すテレサ・ルー（台）、菊地絵理香とのペアリングが決定しており最注目組となりそうだ。

　その他注目のペアリングは、前週のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでアルバトロスを記録するなど2位タイに入った渡邉彩香がともに今季1勝の原江里菜と西山ゆかりと同組に。連続ノーボギー記録（77ホール）を継続中の申ジエ（韓）は、1か月ぶりのツアー参戦となる成田美寿々と吉田弓美子とペアリングとなっている。

　戦いの舞台となる大箱根カントリークラブは、全長6,701ヤード（パー73）とツアーでも屈指の長さを誇るコース。箱根外輪山を望む丘陵コースは自然が生かされた起伏が選手たちを惑わせる。「蓮の花」と呼ばれる17番のショートホールでのプレーにも注目だ。

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1998年の第2回大会以降、大箱根カントリークラブで開催されている今大会は、今年で19回目を迎える。昨年は、森田理香子と上田桃子がデッドヒートを見せ、最終日最終ホールまで息のつけない優勝争いが展開され、3打差2位スタートの上田が逆転、2011年のミズノクラシック以来の優勝を遂げた。丘陵コース特有のうねりのあるフェアウェイを攻略し、「蓮の花」と呼ばれる17番ショートでどうスコアメイクできるかが勝負の鍵となるだろう。

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