「59」に5センチ届かず… 元全米アマ王者・M.フィッツパトリックが猛チャージ！
2015年11月16日（月）午前10:55
欧州ツアーのKLMオープンが現地時間11日、オランダのケネマーGCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。9位タイから出たソレン・ケルドセン（デンマーク）が通算12アンダーで単独首位に立つ中、元全米アマ王者のマシュー・フィッツパトリック（英）が「60」を叩き出してリーダーボードを一気に駆け上がった。
競技開始前の豪雨の影響により、初日同様にプリファードライ（拾い上げてプレースしても良いライ）が採用された大会2日目。ポール・ローリー（スコットランド）らが前日記録した「61」に続いて、この日もフィッツパトリックの「60」というビッグスコアが飛び出した。昨年にプロ転向したばかりの21歳は前半立ち上がりの12番から怒涛の5連続バーディを披露すると、この日16ホール目となる後半7番を終えてスコアは10アンダー。プリファードライ採用により公式にはツアー新記録として認められないものの、残り2ホールで1つでも伸ばせばツアー初の「60」切りを達成する状況となった。
迎えた8番はパープレー。最終9番パー4での約6メートルのバーディパットが最後のチャンスとなったが、傾斜を読み切って放たれたパットはカップにわずか5センチ届かず。「ラインを読むことに集中しすぎて、距離感を意識出来ていなかった。ショートしてしまったのには少しがっかりしたよ」と悔しさをにじませた。それでも10バーディ、ノーボギーの「60」で初日の102位タイから通算9アンダー5位タイにジャンプアップ。トップとは3打差と、優勝も十分狙える位置で週末を迎える。
トップに浮上したケルドセンは2アンダー（ノーボギー）での折り返し後、後半もスコアを落とさずに4バーディを上積みし、6バーディ、ノーボギーの6アンダー64で今季2勝目に向けて大きく前進した。以下、トップと1打差の2位タイには前日首位タイのウェイド・オームズビー（豪）とデビッド・ホージー（英）の2人。通算10アンダーの単独4位にジェームス・モリソン（英）が続いている。
この日1つスコアを落としたローリーは通算8アンダー12位タイに後退。今季初勝利を目指すマーティン・カイマー（独）は、地元出身の2013年王者ヨースト・ルーテンらと並ぶ通算6アンダー19位タイに浮上した。そのほか、今大会初出場のトム・ワトソン（米）は3アンダー53位タイにつけている。
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オランダオープンとして1912年にスタートした歴史ある大会で、今年が96回目の開催。開催コースは世界トップ100コースにも数えられる、オランダが誇る名門、ケネマーG&CCだ。昨年大会では、最終日に「66」をマークし、4打差を逆転優勝、ツアー13勝目を挙げた。自国のナショナルオープンのタイトルをかけたヨースト・ラウテンに地元の期待がかかる！
