「ダンスフロアのよう」「ジキルとハイド」硬いグリーンに選手たちは…
2015年9月19日(土)午後1:14
“第5のメジャー" ザ・プレーヤーズチャンピオンシップは第3ラウンドを終了。この日、一番の話題となったのは、平均スコアが予選ラウンドと比べて格段に大きくなったことだ。この日のラウンドの平均スコアは、なんと「75.59」。第2ラウンド終了時点で予選カットが行われていることを考えると、ツアーの歴史のなかでも難しい18ホールだったことが分かる。
その最たる要因はグリーンが硬くなったことによる、パッティングの難しさだ。3パットの回数は、第1ラウンドで「99」、第2ラウンドでは「68」だったのに対し、選手の数が約半分となった第3ラウンドでは「149」を記録。平均スコアは約「4.5」大きくなった。
また、名物となっているアイランドグリーンの17番では17個のボールが池に。第1ラウンドではわずか6個、2日目は9個だった。特にスコットランド出身のラッセル・ノックは、1打目を島の手前の池に入れると、打ち直しの3打目はシャンクして大きく右へ。再び打ち直しての5打目は再び届かず、ドロップゾーンに移っての7打目でようやくグリーンに乗せた。(その後2パットの「9」でホールアウト)
例を見ない難コンディションに選手たちは、どのような感想を持ったのだろうか。
ポール・ケーシー
「今度の火曜日にはコースの改修工事が始まるので、後先を考えずに硬くしたのでしょう」
ビリー・ホーシェル
「フェアウェイはまだマシで、良いショットを打てば報われましたが、グリーンはダンスフロアのようでした」
ジム・フューリック
「ここはジキルとハイドのように両極端なコースで、ソフトなときは簡単すぎるし、硬いと手がつけられません。今日がそうでした。これだけ速いグリーンに対して、ピンポジションもきちんと考えられていませんでした」
グラエム・マクドウェル
「正直いうと、グリーンのスピードは異常でした。最終日ならあり得たでしょうが、まさか今日これほど速く設定するとは思いませんでした。PGAツアーが明日、ピンポジションも含めてどんな対応をするかが見ものです」
ライアン・パーマー
「今日は楽しませてもらった、とでも言えばいいでしょうか。ここまで難しいと、あとでずいぶん叩かれることになりそうですね」
ローリー・マキロイ
「昨日の午前にプレーしたときと比べてグリーンのスピードがあまりにも急変したので、慣れるのに相当苦労しました。ここが午前と午後でコンディションが大きく変わることは昨日の会見でも話しましたが、さすがに今日の午後のようなコンディションは想定していませんでした。ピンが尾根に切られていた幾つかのホールではカップを外すと、一気に2メートル近くオーバーするくらい速かったです」
ケン・デューク
「これだけのチャンピオンシップなので、全英や全米オープンのようなコース設定にするべきです。できる限り難しくするべきで、今日のようなコンディションこそザ・プレーヤーズに相応しいです。世界のトップを相手にベストを尽くす必要があるからです」
ケン・デュークを除き、ほとんどの選手が否定的な意見となった第3ラウンドのグリーンコンディション。最終日は世界No.1のジェイソン・デイが4ストロークのリードを持ってスタートする。それを松山英樹らが追う展開となるが、果たしてどのようなコースコンディションになるのだろうか。
ザ・プレーヤーズ速報!!LIVE FROM
「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」に関する情報を臨場感あふれるリポートでお届けする特別番組をお届け。注目選手の記者会見の模様やラウンド前後のインタビューなど、おなじみのリポーター・解説陣がマスターズの魅力に迫る。
写真提供:Getty Images