メジャー3戦連続予選落ち… タイガー・ウッズは何を思う
2015年10月23日(金)午後7:03
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現地時間15日に順延となっていた第2ラウンドと第3ラウンドを行った全米プロゴルフ選手権。ジェイソン・デイやジョーダン・スピースがトーナメントを盛り上げるなか、過去4度この大会を制しているタイガー・ウッズは、再開後もスコアを伸ばすことが出来ずに第2ラウンドを1オーバー73でホールアウト。通算4オーバーで決勝ラウンドに進むことができなかった。
これで全米オープン、全英オープンに続きメジャー3大会連続で予選落ち。もちろんこれはキャリアで初めての出来事だ。マスターズでは17位タイに入ったものの、再び不調に陥っている元世界ランキングNo.1は今何を思うのだろうか。
「ショットは思い通り打てたがパッティングが最悪だった。今日になって気付いたこともあったが、手遅れだった。中盤になってパットが入り始めたが、時すでに遅しだった」
(何に気づいた?)
「セットアップでアライメントがずれていた。そこを調整したらラインが良く見えるようになって、タッチも合うようになった」
「ここはピート・ダイが設計したコースのなかでも2打目やグリーン周りが最も難しいと思う。フェアウェイをキープしたり、パーオンできれば問題ない。このような気温だと思ったよりも距離が出るので、実際のヤーデージよりも短くプレーすることが出来る。だが、落とし所を外すと大変で、悪いライや足場に捕まることがほとんど。これもピート・ダイ特有の設計だ」
「ここ数年減っていたプレー回数が増えている。プレーオフシリーズには出ることが出来ないかもしれないが、他にも出られる試合がある。海外も含めて大会に出場する予定なので、プレーする機会は今年の終わりまで続くだろう。PGAツアーのシーズンは残り僅かだが、自分自身の出場機会は世界中で多く残っている。」
「今年最初の2つの大会は内容が散々だったので、試合から離れて修正を行ったところ感覚を取り戻すことができた。しかし、ボールストライキング向上する一方で、パッティングの精度が落ちた。ロングゲームに集中しすぎて、取り戻したショートゲームの感覚を忘れてしまっていた。どちらも同じタイミング調子を上げないといけない。自信はついている。何年にも渡って失っていたショットの感覚を取り戻していることは嬉しいことだ。この先必要になるボールコントロールの感覚もつかんでいるが、試合での感覚を高めないといけない。それは試合にでないと身につかないので、これからの試合で取得したい」
「ボールストライキングは良いのにパッティングは悪かったり、その逆だったりと噛み合っていない。1日や2日なら同時に調子が上がることもあるが、大会を通じてそれができていない。今年は10試合に出ていて、結論を出すのは少ない試合数だが、ショットの感覚には自信を持っている。もし今日のようなパッティングができれば期待が持てる」
「どんな試合でも予選落ちするのは悲しい。優勝のチャンスが0になるということだからだ。ポール・ローリーのように10打差から逆転することも可能なのに、最近のメジャーではそのチャンスすら作れていない」
また、前日にはレギュラーツアー最終戦となるウィンダムチャンピオンシップへの出場を表明したタイガー。表情は明るく、自らの状態も冷静に分析できているようだが、復活への道の道のりは来シーズンへと続きそうだ。