メキシコで19か月ぶりV狙うM.クーチャー 勝ち星から見放されている原因は?
2015年10月10日(土)午前7:00
今週、メキシコのエル・カマレオンGCで開催される米男子ツアー「OHLクラシックat マヤコバ」。チャーリー・ホフマンやハリス・イングリッシュといった歴代王者や前週にWGC制覇を果たしたラッセル・ノックスら多くの強豪がフィールド入りする中、同ツアー19か月ぶりの勝利を目指すマット・クーチャーがPGA公式サイトのパワーランキング(優勝予想)で1位に選出された。
(写真提供:Getty Images)
米ツアー外ではあるものの、4週間前に「フィジーインターナショナル」で4打差勝利を収めたクーチャーは、ツアー通算8勝目を狙うメキシコでの一戦を前に「ここ1ヶ月の自分のプレーには大変満足している」と好調さをアピール。たしかに、米ツアーでも直近の7試合でトップ10入り4回を数えるなど調子は決して悪くない。にもかかわらず以前のように勝利出来ていないのは何故なのか。
トリップ・アイゼンハワー(米国Golf Channel解説)
「彼には以前と変わったところがあります。少し前にフィジーで優勝しましたが、他に出場したここ10試合ではトップ10に6回も入っています。では、なぜ以前のように優勝争いができていないのかですが、データで見てみましょう」
「こちらは、シーズンごとに分けたものですが、ご覧のように、ドライバーの飛距離は数年前と比べて伸びています。ところが、ストロークス・ゲインド・アプローチと2?6メートルのパッティングでは成績を落としています。クーチャーは以前からフェアウェイやグリーンを捉える技術は劣るものの、アプローチやパッティングでスコアを稼いできました。ストロークス・ゲインド・アプローチでは12位から75位にまでランクダウン。2?6メートルのストロークス・ゲインド・パッティングでは13位から一気に96位にまで落としています」
トリップいわく、持ち味だったショートゲームの不振が勝ち星から遠ざかっている要因とのことだ。それでも今週のOHLクラシックでは前回出場の2008年に3位タイに入るなど相性の良さを見せており、本人も「このコースでは良い成績を出しているので、プレーもしやすい。今週は良い結果が期待できると思う」と自信のコメントを残している。クーチャーへの期待の大きさは、パワーランキングを見れば明らか。復調の兆しを見せる37歳は果たして今週、どのようなプレーを見せてくれるだろうか。
ゴルフセントラル 11月11日号より
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