物議をかもしたソルハイム杯 渦中のS.ピーターセンがTVインタビューで謝罪
2017年4月11日(火)午前9:30
米国選抜による過去最大の逆転劇で幕を閉じたソルハイムカップの最終日。前日順延分のフォアボールマッチでアリソン・リーが50センチのパットに臨まずボールを拾い上げたことが大会史上最大の物議をかもした。
事件当時、リーはコンシードされたと思い、対戦相手のスーザン・ピーターセンはしていないと主張。結局、欧州選抜がそのホールを取ってマッチをものにしたものの、最後に笑ったのはこの一件で火がついた米国選抜だった。
「今回の一件に謝罪したくないが、あの状況での自分の対処の仕方に関しては謝罪したい。私達には、ゴルフをどうやって発展させるかという点でそれぞれ責任がある。それは私達を見ながらゴルフを学んでいる子供達やファンの方達に対しての責任といえる」
この一件から初めてテレビでのインタビューに応じたピーターセンは、こう謝罪の意を示しつつ、事件当時のことを次のように振り返っている。(コメントは抜粋)
(写真提供:Getty Images)
(当時に戻るとどんなシーンが浮かんできますか?)
「あの時はブリタニー・リンシコムが池に入れたので米国はリーが頼りだった。チャーリー・ハルと私はバーディチャンスにつけたが、二人とも惜しくも外してしまい、アリソンのバーディパットは、4.5メートルくらい。沈めると思っていた。ソルハイムカップでは大事な場面でショットやパットが決まることがよくある」
「私はグリーンの脇に立って見ていたが、アリソンのボールがカップをかすめていったシーンが思い浮かぶ。私は『拾い上げていい』と真っ先に言うタイプだが、あの時カップをかすめたボールは私が思ったよりも30センチくらい遠くに行ってしまった」
「そして私がパットさせた方がいいかどうか考える前にアリソンは既にボールを拾い上げていた。その時、私のボディランゲージで分かったと思うが、言葉も出なかった。それが記者会見でのあの時コンシードしなかったことを後悔していないという言葉につながったんだと思う」
「ブリタニーの言葉も良く覚えている。私達がコンシードしたとは思わないと言いかけたとき、彼女が最初に『してないわ』と言ってコンシードされていないことを認めた。あの状況で、そのことが原因でホールを落としたくはないだろうし、アリソンのことはすごく気の毒に感じたわ。そしてルールオフィシャルが来て、私が知らないうちに彼が決断を下し、次のホールへと進んだのよ」
渦中の人となったアリソンとピーターセン。スポーツマンシップとゲームズマンシップの違いや、誰が犠牲者なのかといった議論は後を絶たないが、「私がもっと違った行動をとっていたら、全員にとってはるかにいい結果になったのに」と後悔を口にするピーターセンは少なくともその本心を世界中に伝えられたようだ。
10月1日放送 ゴルフセントラルより
ニュース番組「ゴルフセントラル」毎日放送!
ゴルフ界の出来事をどこよりも早くそして詳しく伝える唯一の日刊ゴルフニュース番組「ゴルフセントラル」。主要ゴルフ試合のリーダーボードやハイライトだけでなく、解説者のコメントも交えゴルフをあらゆる角度から分析。また、人気選手の素顔にも迫る特集なども放送。
【詳細】ゴルフセントラル 【オススメ】「GOLF NETWORK PLUS TV」なら、スマホ・PC・タブレットで「ゴルフセントラル」がいつでも見れる!