米国チーム、1ホールで“まさか”の2ダウン P.ミケルソンのアクシデントをREX倉本らが解説
2015年9月24日(木)午後1:48
ザ・プレジデンツカップ2日目。一番の話題となったのは、フィル・ミケルソン&ザック・ジョンソンとジェイソン・デイ&アダム・スコットの対決だ。第3試合として行われたこのマッチの7番ホールでフィル・ミケルソンは、それまで使用していたボールとは別のボールを使用し、「ワンボール・ルール」に違反したとして1ホールのペナルティ。7番を落としていた米国チームは、1ホールで2ダウンと前代未聞の結果となった。
ミケルソンが「ワンボール・ルール」が適用されていると知らなかったことが、このアクシデントを招いた要因となったようだが、普段では考えられないことだけに、ルールオフィシャルも混乱。ミケルソンは7番ホールをプレーすることができなかった。
フィル・ミケルソン
「(7番ホールをプレー出来なかった裁定に不満は?)ルールをしっかりと確認しなかった自分の責任なので、オフィシャルを責めたくはない。あのフォーマットでのワンボール・ルールは前例がなかったが、1打目を打った後に念のためにオフィシャルに確認をした。疑問があればオフィシャルに確認することは、選手の責任だ。(あの裁定の後、プレーに集中するのは難しかった?)自分に腹が立ったことが逆にエネルギーとなり、11番でバーディ、12番でイーグルを奪った。あれが弾みとなり、ザックとともに相手の最強チームを相手に引き分けに持ち込むことが出来と思っている」
ザック・ジョンソン
「(7番での出来事で)特に動揺はしなかった。残念な出来事だったが、あのホールで後は自分が頑張るしかないという気分だった。フィルがプレー出来なかった以上、仕方なかったからね」
フィル・ミケルソン
「少し後味は悪い。自分がミスをしてしまったのがいけなかった。1ホールを差し引くという、マッチアジャストメントについては、聞いたことがなかった。昨日のフォーサムでは、ホール毎にボールを変えていたので、キャディと話し合い、今日も問題ないと勘違いしていた。7番では硬めのボールを使って飛距離を稼ごうとした。相手のチームのジェイソン(・デイ)とアダム(・スコット)はロングヒッターで、2オンは間違いなかったので、自分もティーショットで遠くに飛ばしたかった」
この一連の出来事に対してREX倉本は「これは一言で、ミケルソンのミスです。こういうフォーマットにおいて、ワンボール・ルールが適用されるのかどうかというのは調べないといけません。また、これはキャプテンのジェイ・ハースのミスです。キャプテンは必ず確認をして、選手たちに伝える義務があります。ただ、ミケルソンとザックはこの事から頭を切り替えて、一時逆転したんですよね。やはり、メジャーチャンピオンはこういったところでの頭の切り替えが上手いですね」と話した。
ミケルソンの判断も大きなミスだったが、この時ルール・コミッティーもミスを犯していた。例え違うボールを打ってしまったとしても、その選手はルール上そのホールをプレーすることができるが、ミケルソンはプレーすることを許されなかった。
マーク・ラッセル(ルールオフィシャル)
「ミケルソンはフェアウエイで、ルールオフィシャルのゲーリーに違反に関してたずね、ゲーリーはコミッティーにミケルソンがワンボールルールに違反したことをトランシーバーで私達に伝えてきました。そしてコミッティーとして私は、『ミケルソンはそのホール失格となる』と伝え、コミッティーのメンバーに『全員同意するか?』と聞くと、複数の『はい』という答えが返ってきました。そのあと、よくよく考えるとミケルソンはそのホールのプレーを続行できたということに気づいたのです。しかし、すでにプレーヤーがそのホールでストロークを行っていたらレフェリーは裁定を覆し、元に戻ってプレーをさせることはできません。結局、7番ホールはインターナショナルホールが取り、さらにミケルソンのルール違反による調整を加え、アメリカがワンダウンではなく2ダウンとなったわけです。ミケルソンにプレーは続行できないと誤った判断を伝えたことに関しては、責任を感じています。しかし、マッチは続いていたため、結局は正しい判断ということになります」
LIVE FROM プレジデンツ杯10月9日号より
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