わずか2ポイント差で決まったPOY LPGAでポイント制が採用される背景
2016年10月7日(金)午前9:14
米女子ツアーの今季最終戦、CMEグループ ツアーチャンピオンシップが閉幕し、リディア・コ、インビー・パークがけん引してきた賞レースもついに決着。クリスティー・カーに大会連覇こそ阻まれたものの、7位タイに入ったコが2年連続の年間王者と賞金女王、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(POY)に輝いた。
(写真提供:Getty Images)
タイトル争いは最終ホール、最後のパットまで目の離せない展開となり、2ポイントの僅差でPOY受賞を決めた瞬間には涙を見せたコ。「プレーヤー・オブ・ザ・イヤーは私にとって一番大きなタイトルだと思っていたので、その賞を受賞出来て、周りの方々には感謝の気持ちで一杯」とビッグタイトル獲得に大きな喜びを表した。
一方、同大会6位となったインビー・パークは、自身2度目のベアトロフィ(最小平均ストローク)を獲得するにとどまり、POYではわずか3ポイントの差を逆転することが出来なかった。メジャー2勝を含む今季5勝という素晴らしいシーズンを送りながらもPOYに輝けなかったのは、なによりコが素晴らしかったからと言わざるを得ない。しかし、男子とは異なるポイント・システムによるPOYの決定に議論の余地はないのか。また、なぜ女子ではポイント制が採用されているのか。これについて米国Golf Channel解説のペイジ・マッケンジーが自身の見解を示してくれた。
(プレーヤー・オブ・ザ・イヤーのポイント・システムは公平でしょうか?)
「私は公平だと思います。ポイントが2倍になるメジャーでの成績を見ると、インビー・パークは今シーズン2勝、リディア・コは1勝です。しかし、トップ10の回数やメジャーでの獲得ポイントなど、トータルな活躍で上回ったリディア・コがポイントでトップだったのは当然だと思います」
(選手投票で決まるPGAではメジャー1勝のジェイソン・デイではなく、2勝のジョーダン・スピースに決まりました。LPGAでポイントという客観的な基準が重視されているのは何故?)
「LPGAツアーでは、レギュラー・イベントを含めた優勝回数が評価されるべきです。PGAツアーと比べて、メジャーとレギュラー・イベントで、フィールドにあまり大きな差が出ないからです。また、LPGAツアーのメジャーは長年にわたり入れ替わり、過去60年で通算8試合が行われてきました。レギュラー・イベントの入れ替わりもPGAツアーと比べて多いことから、ポイント、つまり、客観的な基準を用いるべきだと思います」
ゴルフセントラル 11月23日号より
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