頂点を守ることの難しさ 絶対女王ならではの苦悩 ?イ・ボミ?
2016年8月4日(木)午後3:49
2年連続賞金女王に輝いたイ・ボミ(韓)はやはり強かった。リーダーボードを覗くと必ずと言っていいほど彼女の名前が目にかかる。それもそのはず、今季ツアー5勝を挙げ、28戦のうちTOP10入りは21回で、予選落ちは一度もない(棄権を省く)。
さらに部門別ランキングでは、賞金女王、メルセデス・ランキング、平均ストローク、パーオン率、パーセーブ率、リカバリー率で1位に輝き、2年連続で6冠を達成した。これまでの実績は文句の付け所がなく、国内女子ツアーのスター選手といえば“イ・ボミ"の顔が真っ先に浮かぶ人は多いだろう。
ツアー会場に行けば多くのファンを引き連れ、イ・ボミ見たさにゴルフ場に足を運ぶ人も多い。ギャラリーの多さでは1番といっても過言ではない超人気選手だ。その人気の理由は実績だけではない。もちろん彼女の可愛らしいルックスも理由の一つだが、ファンに対する気さくな対応や笑顔を振りまして、サインや握手にできるだけ対応する姿勢が多くの人を魅了している。その抜群の実力と人気を誇る28歳はツアー人気を維持するためには欠かせない存在なのだ。
そんな順風満帆なゴルフ人生を歩んでいるイ・ボミだが、今季は苦しい時期もあった。その一つが目標にしていたリオデジャネイロ五輪に出場できなかったこと。韓国勢は層が厚く、米女子ツアーで活躍している選手が世界ランク上位を占めている。少しでも順位を上げるべく、全米女子オープンに出場して上位を目指したが予選落ちを喫し、4枠の代表入りは果たせなかった。
またツアー中盤では更新中だった連続TOP10の記録が途絶え、日本女子オープンでは初日にまさかの「77」を叩いて棄権した。プレー終了後には「しんどいです」と青白い顔で話し、7週連続で試合に出場した女王も、さすがに疲労がたまってお手上げ状態だったようだ。
そしてもう一つの目標であるメジャー制覇は今季果たせていない。そう簡単に達成できるものではないが、“イ・ボミならできるだろう"という周囲の期待は絶対女王の宿命なのかもしれない。当然、来季も3年連続となる賞金女王の最有力候補になるのは間違いない。それに対して「来年がまたプレッシャーです」と本音をポロリ。頂点を守ることの難しさや苦悩は計り知れないが、それでも進化を続ける強いイ・ボミを来年も見届けたい。
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