人生初のプレーオフを戦った藤崎「目標はシードだったけど、優勝したいと思うようになった」
2015年11月21日(土)午前9:18
今年も1打を争う大接戦となった。国内ツアー第2戦「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」は6年連続プレーオフに。
トップと3打差の7位タイからスタートした2013年覇者の全美貞は4バーディ、ノーボギーと安定したゴルフで「66」をマーク。通算7アンダーまでスコアを伸ばして後続を待つことに。
過去に2人しか日本人優勝者がない今大会。今年も全の優勝かと思われた中、ツアー初優勝を目指すプロ8年目の藤崎莉歩が終盤に追い上げを見せる。
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15番パー5で確実にバーディを奪うと続く16番でも長いバーディパットを沈める。圧巻だったのは17番パー3。「下りで速いラインだったので距離を合わせにいった。少し強いかと思ったけどラインに乗っていて良かった」という10m以上もある長いスネークラインの下り傾斜を見事に読みきって3連続バーディ。全の7アンダーと並んでプレーオフへと突入した。
初優勝への期待が高まる中、迎えたプレーオフ1ホール目。
ティーショットをバンカーに入れた藤崎の2打目はグリーン奥へ。一方の全はきっちりとパーオンに成功。藤崎がアプローチで寄せるも、全が難しいバーディパットを沈めて勝負あり。
ホールアウト後には「人生初のプレーオフだったので楽しみだったし、もう少しプレーしていたかった」とコメントした藤崎。
プロ8年目、これまでシードを獲得したことはなく、2014年の賞金ランキング75位が最高。2015年のステップアップツアー「京都レディースオープン」でプロ初優勝。昨年の「Tポイントレディスゴルフトーナメント」では予選ラウンドを終えて、首位と4打差の4位につけたが最終日に3オーバーとスコアを崩し30位タイに終わった。
同じ過ちは繰り返さない。首位と1打差の2位で最終日を迎えた今大会ではと優勝争いを意識することなく落ち着いたプレーで1番から12番までパーセーブを続けた。緊張が高まる終盤のプレーについては、「目の前のプレーに集中してスコアボードは見ていなかった。18番のパーパットもボードを見たらストロークできないと思った」と自分のプレーに徹した。
7アンダーと同じスコアでも優勝と2位では大きく違う。
QT28位の資格で出場する今シーズン。プレーオフで優勝を逃したが「自分のプレーに集中して頑張った結果がプレーオフまでいけたことだと思うので自分の中では上出来です。」と晴れ晴れとした表情で答えながらも「今年の目標はシード選手になることでしたが、優勝もしたいと思うようになりました」とツアー初優勝へ望みを滲ませた。
開幕から熱い戦いを見せてくれている女子ツアーから今年も目が離せない。
【最終成績】
1位 全美貞(-7)
2位 藤崎莉歩 (-7)
3位 カン・スーヨン(-6)
3位 キム・ハヌル(-6)
5位 大山志保(-5)
5位 青木瀬令奈(-5)
5位 金田久美子(-5)
5位 笠りつ子 (-5)
<藤崎 莉歩 プロフィール>
2017年出場資格:QTランキング28位
生年月日:1991年12月14日
入会期:2010年8月1日 82期生
身長:157cm
体重:54kg
血液型:A型
出身校:大阪府立金剛高等学校
プロテスト合格日:2010年7月29日
趣味:映画鑑賞
好きな色:黄
ゴルフ歴:11歳?
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(写真:Getty Images)