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国内男子

自己流で世界を目指す川村昌弘 「国から国への旅を広げていけたら」

2015年10月29日(木)午前11:29

"杉ちゃん"こと、ツアープロキャディ杉澤伸章がMCを務める「杉ちゃんが行く!」の年末特大号。今回は世界を舞台に活躍する川村昌弘プロが登場!

日本とアジア両ツアーを戦いながら、欧州の舞台でも活躍を見せる川村プロ。今年メジャー初出場も果たした日本ゴルフ界一天然な22歳に、ゴルフを始めたきっかけや海外での仰天エピソード、来年の目標などについて語ってもらいました。

実は以前から親交があるという川村プロと杉ちゃん。今回のインタビューは川村プロが大好きだという中華料理を食べながら、まずはゴルフを始めたきっかけからお話しをうかがいます。

生意気だった幼少時代

川村プロがゴルフを始めたのは5歳のとき。お父さんが練習を始めたのと同時にクラブを握り始め、お父さん以上にハマっていったんだとか。小学校4年生くらいからパブリックのゴルフ場で大人に交じってプレーしていたそうですが、その時のお父さんの教育が現在のあまり喜怒哀楽を出さないプレーにつながっていると言います。

「初対面の人に『川村昌弘です。よろしくお願いします』って言いながら入っていって。一緒にゴルフしてて態度が悪かったり、すねたりしてると、もうゴルフはやらせないぞって言われてたのは、今思えば活きてるのかなと思いますね」

……まったく知らない大人に混じって、ちゃんとコミュニケーション取りながらやってたの?
「そんなにちゃんとしてなかったと思いますよ。小っちゃくて可愛げのない、小学生でも70台とかで回ってくるんですよね。けど全然うれしそうじゃないし。良いスコアでもムスッとしてるんで、本当に可愛げなかったと思います。当時の人たちに謝りたいですもん。すみませんでした(笑)」

……プロになろうと思ったのはいつ?
「小学校低学年のときには、もう『なる』って言ってました。小学6年生のときの卒業式で、みんな『ぼくの将来の夢は』って可愛いんですけど、自分一人だけ体が大きくて『ぼくは世界に通用するプロゴルファーになります』って言い切って、他の親御さんは失笑で。うちの親はめちゃくちゃ恥ずかしかったって言ってました」

「卒業文集も面白いですよ。自分の自慢ばっかりで。ここに出て優勝しました、ここに行って史上最年少で…って全部自慢(笑)。最悪だなと思いますね。もう本当すみませんでした(笑)」

今田プロとも対戦した高校時代

意外にも子どもの頃は生意気だったという川村プロですが、番組にはその高校時代をよく知る今田竜二プロからビデオメッセージが。

15歳当時の川村プロと米国フロリダ州のホームコースで何度か勝負したという今田プロ。その頃の川村プロは「へんてこりん」なスイングをしていたそうですが、こてんぱんにやられたこともあるんだそうです。その当時を振り返る川村プロいわく「ショットは昔の方がうまかった」とか。

「今よりもっとクネクネして、もっとバックスイングも大きかったと思います。そのときのスイングの方が面白かったかも。今は落ち着いちゃいました。曲げ幅もせいぜいドローで入れようと思って、5、10ヤードですけど前はもっと回して、もっと面白かったと思います。へんてこりんなスイングですけど(笑)」

“川村流"を目指す熱さ

そんな川村プロは2011年、高校3年生のときにプロ転向し、その2年後には日本&アジアンツアー共催のアジアパシフィック パナソニックオープンで初優勝を挙げました。しかしその勝利の直前はスランプに陥っていたと言います。

……怪我したり予選落ちが続いた時期はどうしてた?
「昔から基本的に練習で球を打って直してきた方なので、案の定練習するんですけど。根性的なものになっちゃうんですよね、腹が立つから。バンカーから100球入れるまで帰らないとか、感情的になって。日本プロかなんかで予選落ちしたときも昼間から4時間くらい打ち続けたんですけど、そしたら親指痛めて、次の日からゴルフできなくなっちゃいました(笑)」

「プロ1年目で一番気をつけたのが、絶対人のマネをしないようにということ。周りはうまい人ばっかりなんで、一緒に回ってすごいなって思うんですよ間違いなく。けどあんまり見ないように、真似しないようにっていうのは一番気をつけましたね。自分を見失いそうだったので、染まらないようにって思ってました」

杉ちゃんいわく平成5年生まれながら昭和初期の香りがするという川村プロ。ルーキーイヤーから“川村流"を作りたいと豪語していたという話も内に秘めた熱さの表れではないでしょうか。

プロ転向を決めたきっかけ

プロ転向前の高校時代、川村プロは世界アマチュアやアジア大会などの国際舞台でのプレーも数多く経験しました。しかし、海外の選手たちと戦う中でやはりその小さくない力の差を感じ取っていたとのこと。

「プロになるか悩んでいたときに、世界アマとかに行って、全然通用しないんですよね。レベルが違うのがいるんですよ。みんな大学3、4年生なんですけど。こっちは16とか17じゃないですか。まだプロは早いんじゃないかなとすごく感じたときがあって。最高峰のアマチュアの戦いを見てからでもいいんじゃないかなと思ったんです」

ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスと同じ大会に出場し勝利した経験も。

「でも日本の大学にはどうしても行きたくなかった」という川村プロは、今田プロに米国の大学に進学すべきか相談したそうです。そこで「よっぽど頑張らないと厳しいぞ」という助言を受け、悩んだ末に大学に4年間行くつもりで高校3年時に日本ツアーのQTを受けたのだと言います。

海外にこだわる理由

ジュニア時代から海外の試合に出場してきた川村プロは、フランスやスイスの美しいコースを見たことが「ここでやりたい」というモチベーションにつながり、ゴルフを利用して旅に出たいという気持ちが強くなっていったんだと言います。

旅やゴルフコースが大好きで、子どものころの誕生日プレゼントはゴルフコースの写真集だったという話には杉ちゃんもビックリ。そんな川村プロに突然ですが、一度は行った方がいいゴルフ場を発表してもらいました。また、インドネシアで死を覚悟した仰天爆笑エピソードも飛び出し…、衝撃の内容は番組でご覧ください!

2016年の目標

「今米国に行ってる方たちとは、あまりにも違うモチベーションでゴルフやってますね(笑)」と申し訳なさそうに話す川村プロ。

「高みを目指して世界No.1になるみたいな、そういう気持ちは薄れたというか、それよりもっと面白いことというか…、大丈夫かなと思うんですけど。でも気付いたら出たい試合に出れるように、行きたい国に行けるくらいうまくなろうと。いつしかそう考えるようになりましたね」

普通の選手とは全く別の視点で世界を目指す川村プロですが、最後に2016年の目標を聞いてみると…

「今アジアと欧州が歩み寄ろうとしていて、自分みたいな人間には大チャンスなんですよね。アジアで稼いだ額が欧州の賞金シードに入る額だったらシードにしますよ、みたいな仕組みが出来る方向で進んだりしてるので。そこから欧州のシードを取って国から国への旅を広げていけたらなと思ってます。まだ日本人いないと思うので、西回りでアジア、欧州と回っていって例えばマスターズに呼ばれる選手にとか。そういう初めてのことが出来たらかっこいいんじゃないかなと思います」

モチベーションは違えど世界に目を向ける若きゴルファー、川村昌弘。2016年も目が離せません!

「杉ちゃんが行く!?2015年特大号」は12月27日(日)午後9時?お届け!スマホ・PC・タブレットでも視聴可能!

“杉ちゃん"こと、ツアープロキャディ杉澤伸章がMCを務める「杉ちゃんが行く!」の年末特大号。今回は、杉ちゃんが岩田寛プロ、川村昌弘プロ、宮里藍プロをゲストに迎え、2016年に向けての目標や本音を引き出していく。

【詳細】杉ちゃんが行く!?2015年特大号

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