「とにかくタイガー・ウッズのようになりたい」 タイガーの足跡をたどりブレイクを待つパトリック・ロジャース
2017年5月24日(水)午前10:48
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「子供の頃にほとんどのスポーツをやったが、ゴルフはそれらと違った。個人スポーツというだけではなく、自分との戦いだった。子供の頃、毎日コースに出るのを待ち切れなかった情熱は今も同じだ」
「ゴルフが大好きなのは、絶対に不可能な完璧を求めての戦いだから。中途半端は嫌だよ。最強の自分になるために、できることがあればどんなことでもやる」
「とにかくタイガー・ウッズのようなゴルファーになりたい。それしかなかった。子供のころからPGAツアーに憧れたのは、史上最強と言われたタイガーに影響を受けたからだ」
パトリック・ロジャースは中学の頃から、真剣に夢の実現を目指した。14歳の頃、彼はPGAツアーにおける全てのデータを収集し、自分のゴルフがそれらの数字とどのくらい差があるかを記録し続けていた。
「どんなゴルファーになりたいかのビジョンは常に持っていて、メジャー優勝やPGAツアーでプレーする自分を想像する時のモチベーションだった」
そしてジュニアの頃の活躍は、それらのビジョンをよりクリアなものにした。高校卒業してすぐにウォーカーカップに出場。ジョーダン・スピースも同じチームにいたが、二人の成熟度は周りを驚かせた。
ロジャースはプロ転向の前に、タイガーの足跡をたどる。彼と同じスタンフォード大学に入学。選手もコーチも施設も最高の環境でプロになる準備として最適な場所だった。そのために、選手としても人としても期待以上のスピードで成長することができた。
大学時代には、1stチーム・オールアメリカに3度輝き、2014年にはディビジョン1のトップとしてジャック・ニクラウス賞を受賞。さらに、ベン・ホーガン賞も受賞して2015年にPGAツアー参戦を果たした。スタンフォード大に在学した3年間でタイガーが残した平均スコアの記録を更新。そして、11勝はタイガーと並んで歴代最多となっている。
「PGAツアーで成功を収める自信があり、それはずっと変わらない。しかし、PGAツアーに参戦したからといって安心している場合ではなく、夢が叶った今こそもっと強くなるための努力が必要と感じる」
ウエイスト・マネジメント・フェニックス・オープンが今シーズンの7試合目となるロジャース。幼かったロジャースに大きな影響を与えた選手の共通点は見逃すことが出来ない。それは負けず嫌い。最高のプレーでは笑顔を浮かべ、チャンスが巡ってくれば逃さない。
「PGAツアーで子供の頃からの憧れの選手と戦うなんて夢の実現だ。しかし、それは夢の始まりにしか過ぎない。参戦に結びついたことは続けたい。不可能と思えることは、努力次第では可能に出来るからだ」
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