【動画】タイガー・ウッズのスイングを1997年から2013年まで一挙に公開!
2015年10月31日(土)午後6:04
- この記事のキーワード
今週からファーマーズインシュランスオープンが開催されたが、タイガー・ウッズの功績を忘れてはならない。全盛期には誰もを魅了する多彩な才能でファンを沸かせ、この大会でも7勝を挙げるなど最多勝利数を記録している。2015年は腰のケガに悩まされ、公式会見で無期限で休養することを発表したが、タイガーのスイングはいつの時代にも評価され、多くのプレーヤーの参考になるだろう。そんなタイガーのスイングをツアープロコーチの内藤雄士氏がわかりやすく解説。デビュー当時のキレのあるスイングからワールドランキング1位に返り咲いた2013年のスイングまで一挙にお届けします。
1997年から2013年までのタイガー・ウッズのスイング動画
タイガー・ウッズスイング解説(1997年メルセデスチャンピオンシップ)
21歳の頃のタイガーのスイングは非常に体が柔軟でキレがあります。とくに注目したいポイントは頭の軸ですね。軸が変わらないなかでしっかりショルダーターン(肩を大きく動かす)している。バックスイングでは左脇が右の股関節まで動いていて、インパクトでも右肩がしっかり戻ってきています。この大きなショルダーターンがタイガーの大きな飛距離を生んでいます。
タイガー・ウッズスイング解説(2000年ベイヒルインビテーショナル)
非常にスピードが速くて力強いスイングですね。飛距離も物凄く出ていますし、絶好調の年でした。インパクト付近でベルトのバックルがすでにターゲット方向を向いていますが、胸の中心はまだボールを向いています。下半身リードがしっかりできていて、これだけの捻転差を一気に開放しているのでパワーが生まれるのです。そしてそのなかで前傾姿勢も変わらず、伸び上がるもことなく、オーンプレーンに振っているので、距離と方向の両方が備えたスイングといえます。
【無料】タイガー・ウッズスイング解説(1997年-2000年スイング比較)
1997年、2000年共にいえることは、この大きな上体、ターンを使っていきながら、下半身が非常に安定していること。97年はヘッドスピードがかなり速いですが、右足でしっかり粘っているので耐えています。それが両方に言えることですね。
【無料】タイガー・ウッズスイング解説(2007年ツアー・チャンピオンシップ)
体の柔軟性があるスイングですね。重心位置がアドレスからフォローまで変わらない、体の中心で体重移動を行っています。体の捻転差もしっかりしているなかで、下半身も安定しています。切り替えしからベルトのバックルが目標方向に向いていきながら、捻転を開放していますが、アドレスと同じようにインパクトでも腕の三角形がキープされている。なおかつ体の中心でインパクトしています。フィニッシュでも右肩が左足の上までしかっりきているという模範的スイングですね。2015年は腰のケガの影響で体が少し硬くなっているので、このようなう動きができなくなっています。
【無料】タイガー・ウッズスイング解説 ドローボール(2009年BMWチャンピオンシップ)
軽いドローボールを打っているスイングですね。ショルダーターンが非常に大きく、バックスイングでは左腕と肩がちょうど重なっていて、ダウンスイングで右ひじがシャフトプレーンに近いところを通っています。ややハンドファーストでインパクトしていますが、これはボールを右にだしたいという意図の現われですね。ボールを低く潰しにいってますが、右足を粘っているので、体が左にスエーしないで振れています。
【無料】タイガー・ウッズスイング解説フェードボール(2013年WGCブリジストンインビテーショナル)
左から少しフェードボールで打っていますね。このときのコーチはショーン・フォーリーで、年間5勝、ワールドランキング1位に返り咲いた年でもあります。クラブを寝かせることなくバックスイングして、トップでは右ひじがシャフトプレーンに近く、左腕が肩のラインにかぶっています。インパクトまでの間もシャフトが寝ることなくずっと立てて振っています。これはショーンが行っていた体重移動を横に揺さぶることなく、クラブを立てた状態で、上から潰していく動きができています。なので飛距離もでて方向性もしっかりしています。