R.ノックスがWGCを初制覇に「努力し続けた甲斐があった」 D.ジョンソンは5位タイに終わる
2015年11月9日(月)午前11:24
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのWGC-HSBCチャンピオンズが現地時間7日、中国のシャーシャン・インターナショナルGCを舞台に順延となっていた第3ラウンドの残りと最終ラウンドの競技を終了。ラッセル・ノックス(スコットランド)が通算20アンダーまでスコアを伸ばし、ツアー初優勝を遂げた。
ケビン・キスナー(米)と並んでトップタイから最終ラウンドを出たノックスは、2番からの連続バーディで単独トップに立つと、6番でもバーディを奪い、前半を1アンダーで折り返す。さらに、サンデーバックナインの10番から連続バーディを奪うなど、後半は1度もトップを譲ることなく6バーディ、2ボギーの4アンダー68でホールアウト。ツアー93試合目にして初となるトロフィをビッグトーナメントで獲得した。
初優勝の気持ちを「信じられない。これまでもチャンスがあったが、逃してきた。長い間努力し続けた甲斐があった」と語ったノックス。安定したプレーの要因は「アイアンが良かった」と話し「特にロブウェッジが良かった。勝利のカギになったよ」と勝因を分析した。
通算18アンダー単独2位にはキスナー。トップと3打差の3位タイには、この日ノーボギーの「62」を叩きだしたダニー・ウィレット(英)とロス・フィッシャー(英)が入っている。3位タイからの逆転優勝を狙ったダスティン・ジョンソン(米)は8番パー5で池に入れてのダブルボギーが大きく響き、1アンダー71伸び悩み。通算16アンダーでブランデン・グレイス(南ア)と並んで5位タイに終わっている。
前日に「63」をマークしたジョーダン・スピース(米)は5番までに1オーバーと苦戦。その後3つのバーディで2アンダー70とアンダーパーでのラウンドにはなったものの、通算15アンダーでパトリック・リード(米)、マシュー・フィッツパトリック(英)、中国人として米ツアー史上最上位となったリ・ハオトンと同じ7位タイとなっている。
日本勢は、63位タイから出た岩田寛が4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの1オーバー73で通算1オーバー64位タイ。小平智は7バーディ、3ボギーの4アンダー68と4日間を通じて初のアンダーパーでのラウンドなり、通算6オーバー71位タイで大会を終えている。
「WGC-HSBCチャンピオンズ」は全ラウンドダイジェスト放送!最終日の模様は8日(日)午後11時?お届け!
WGCシリーズ2015最終戦。欧州ツアープレーヤーにとっては「レーストゥドバイファイナルシリーズ」の2戦目となる。接戦となった昨年大会を制したのはババ・ワトソン。最終日上位陣が伸び悩む中、確実にスコアを伸ばしてプレーオフ進出、ティム・クラークを破っての優勝だった。日本から参戦した岩田寛は、最終ホールまで優勝争いに加わる活躍で3位タイフィニッシュ。今年の全米プロでの活躍を含めて、来季PGAツアーの出場権を手にしたきっかけとなった大会だ。
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