世代交代の波と共に2016年の幕が開けるPGAツアー
2016年1月1日(金)午前10:32
PGAツアーの開幕は去年の10月に開幕し、2年にまたがるスケジュールになってから3年目を迎える。今シーズンはすでに7試合を終えているが、そのうちの6試合が初優勝者というのだ。新年を迎える前に6人が初優勝することは最高記録で、彼らの平均年齢はわずか27歳。若手の活躍が目立ち、2016年を迎えさらなる盛り上がりが期待される。
そのうちの一人、ルーキーのエミリアーノ・グリーヨ(アルゼンチン)はケビン・ナ(米)とのプレーオフを制し、開幕戦フライズドットコムオープンでツアー初優勝。「言葉を失いました。ゴルフ人生で最高にうれしい瞬間です。」と喜びを語った。続いて第2戦目のシュライナーズホスピタルフォーチルドレンオープンでまたしてもルーキーが初優勝を飾ったのだ。最終日首位と7打差の28位タイからスタートした24歳のスマイリー・カウフマン(米)が、61で追い上げて逆転優勝を果たした。
マレーシアで行われたCIMBクラシックを制ししたのは22歳のジャスティン・トーマス(米国)だ。バーディー率54%で4日間のトータル26アンダーでプレーしたトーマスがついにブレイク。「絶好調で大会に挑みました。もっと早く勝てる思っていましたが、やっと勝てて肩の荷が下りました。」と自信を覗かせた。
続く、パーオン率85%で安定感のあるプレーをみせたのはラッセル・ノックス(スコットランド)。WGC-HSBCチャンピオンズでうれしい初優勝を飾った。同大会と同じ週に開催されたサンダーソンファームズチャンピオンシップでも、3メートル以上のパットを30%以上の確率で沈めたピーター・マルナティ(米)が初優勝。
しかしベテラン勢も負けてはいない。若手組の初優勝の連鎖にストップをかけたのが36歳のグラエム・マクドウェル(北アイルランド)だ。メキシコを舞台とするOHLクラシックat マヤコバで13年以来となる勝利を収めた。「大会前の3ヶ月間、猛練習したので自分を信じることの大切さを改めて知った大きな勝利です。」とうれし涙を流した。そして2015年最後の舞台はジョージア州で行われたRSMクラシック。223ホール連続3パットなしを記録したケビン・キスナー(米)はシーズン6人目の初優勝チャンピオンに輝いた。
米男子ツアーはとくにセッティングが厳しく経験豊富なベテランが有利とされていたが、若手が勢いに押して世代交代を印象づける開幕となった。
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写真提供:Getty Images