キャリアの節目迎えるR.マキロイとP.ミケルソン
2016年1月12日(火)午後4:20
今週開催の米男子、欧州ツアーでそれぞれの2016年をスタートさせるフィル・ミケルソンとローリー・マキロイ。両選手ともに理由は全く異なるが、キャリアの節目となるであろう一年を迎えようとしている。
(写真提供:Getty Images)
ミケルソンに問われているのは唯一“まだ優勝できるか"に尽きる。ツアー42勝を数える45歳は、2013年の全英オープンを最後にこれまで2年半は勝ち星がない。とはいえ、2014年の全米プロゴルフ選手権、そして2015年のマスターズで2位フィニッシュを決め、同年のプレジデンツカップでも大活躍しているだけに、今年トロフィを掲げる可能性は十分にあるだろう。
そして、それがメジャーのビッグトロフィであればミケルソンにとっても最高だろうが、何より全米オープンならなおさら。選手生命を終えるまでに全米オープン制覇、すなわちキャリアグランドスラムを果たすことが彼にとっての悲願だ。また選手として最後となりうるライダーカップもモチベーションを上げる大きな要因と言える。残された時間は多くないと自覚しているミケルソン、今年にかける思いは並々ならぬもののはずだ。
一方、マキロイの目標は全くの別物。昨年のようにメジャーで勝てないことの悔しさは身に染みて分かっているはずで、ライダーカップでの連勝記録を伸ばしたいことも確かではあるが、それよりも大事なのは世界王者ジョーダン・スピースの快進撃を止めることだ。
表向きには同世代の活躍を喜んでいるマキロイだが、勝利へのこだわりだけでなく、世界No.1の地位にも強い執着がある。2014年には王座に居座っていたものの、スピースの躍進で状況が一変。一目置くライバルとは今週のアブダビHSBCゴルフチャンピオンシップで久々の顔合わせとなるが、アブダビではなくオーガスタやロイヤルトゥルーン、バルタスロールやへーゼルティンなど、誰もが認める大舞台で負かさなければ意味がない。グランドスラムのかかるマスターズは激戦必至だろう。
ミケルソンとマキロイにとっては正念場となる2016年。それぞれがどのような滑り出しを見せるか、まずは今週の大会に注目したい。
ゴルフセントラル 1月19日号より
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