国内女子ツアー最終戦!高麗グリーンを制するのは? 宮崎カントリークラブ1番ホールをとことん解説!
2015年12月21日(月)午後3:23
国内女子ツアーの今季最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ。今季のツアー優勝者と賞金ランキング上位25名だけが出場する『女王の中の女王』を決める戦いです。
戦いの舞台となるのは、例年、劇的なドラマが繰り広げられる宮崎カントリークラブ。今季は、イ・ボミ選手が圧倒的な強さで既に賞金女王を確定していますが、誰もが欲しい国内メジャーのタイトルを目指して、熱い戦いが始まっています。
ゴルフネットワークでは、11月28日(土)・29日(日)の午前9時より「とことん1番ホール生中継」で出場全選手のスタートを放送します。
最終戦の舞台、宮崎カントリークラブ
リコーカップが行われる宮崎カントリークラブは、1960年開場。55年の歴史を持つ宮崎県で最初に生まれたゴルフ場です。設計は、日本アマを3連覇したトップゴルファーとしても知られる三好徳行。競技に精通しているだけに、戦略性の高さに定評があります。
比較的フラットな敷地ながら、アンジュレーションを巧みに利用し、シーサイドコースならではの海風と松林が天然のハザードとして、ゴルファーを苦しめます。先ごろ開催された男子ツアー「ダンロップフェニックス」の舞台、フェニックスカントリークラブも近隣にあります。
宮崎カントリークラブのもうひとつの大きな特徴が、高麗芝グリーン。芽が強いと言われる高麗芝に、トーナメント用に仕上げられた硬く小さめのグリーンはスピードも速く、毎年プロを苦しめています。歴代優勝者は、ショットメーカーであると同時にパット巧者。総合力と芝質の違いに対応できるアジャスト能力に長けた選手が勝利に近づくでしょう。
油断禁物の1番ホールPAR4 アマチュア平均は「5.52」
宮崎カントリークラブ1番ホールは、362yのパー4。現在の女子ツアーでは平均的な距離のパー4といえるでしょう。
スコア管理アプリ「GOLF NETWORK PLUS」で見たアマチュアゴルファーの平均スコアは「5.52」。パーオン率は「17.95%」。平均パット数は「2.0」です。この数字から判断すると、それほど難易度の高いホールというわけではないようです。
1番ホールは、やや右にドッグレッグしています。プロは左めにティーショットを打ってグリーンを狙います。比較的広いホールですが、距離のあまりでない選手が右に曲げてしまうと、グリーンを狙いづらくなります。
グリーンの前には左右にバンカーがありますが、それほど大きなプレッシャーにはなりません。右手前の小さな木が眼に入るかもしれませんが、ティーショットでフェアウェイをキープできればグリーンは狙いやすくなります。
問題は、やや砲台になっているお椀型のグリーンです。しっかりスピンの効いたボールでグリーンに止めることはもちろん必要ですが、傾斜に落下してしまうと、大きくこぼれてしまうおそれがあります。硬い高麗芝のグリーンはアプローチで止めにくく、パーセーブするには技術と芝へのアジャストが必要です。グリーンに乗ってからも同様でピン位置によっては、傾斜のかかった難しいパッティングが残ります。
決して難しくない1番ホール。リコーカップに出場する実力者たちにとっては、無難にパーセーブ、あわよくばバーディー発進といきたいホールですが、油断するとボギーの出やすい側面もあります。昨年、優勝したテレサ・ルー選手も最終日はボギースタート。決して侮れないスタートホールと言えるでしょう。
「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」3日目、最終日の模様をとことん1番ホール生中継!大会3日目は28日(土)午前9時?お届け!スマホ・PC・タブレットでも視聴可能!
■とことん1番ホール生中継
3日目 11月28日(土) 午前9:00?11:00
最終日 11月29日(日) 午前9:00?11:00
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写真提供:Getty Images