憧れのタイガーからデイに助言 「周りのことは考えず、1打1打に集中すること」
2017年3月4日(土)午後1:38
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「周りのことは考えず、優勝に必要なことをしなさい。1打1打に集中すること。16番からの3ホールだけでなく、18ホール全てが大事と考えるべき」
タイガー・ウッズが“第5のメジャー"ザ・プレーヤーズ選手権で優勝争いを繰り広げたジェイソン・デイに携帯メッセージで送った言葉だ。3日目を終えてエリー夫人に「今までで一番緊張しているかもしれない」というほどプレッシャーのかかったこの大会で、プライベートでも親交が深く、ジュニアの頃にタイガーを見てゴルフに打ち込んだという“憧れのタイガー"からの助言は優勝の手助けになったに違いない。
ジェイソン・デイ
「タイガーから聞くこと全てが役に立っています。彼との友情を深め、プライベートなことはもちろん、大会での勝ち方についてアドバイスを受けていることに感謝しています。実際に経験しないとわからないことも多いですけどね。タイガーから勝利の方程式を教えてもらっているなんて素晴らしい道のりだと思います」
ザ・プレーヤーズ選手権で初日からトップに立ち、世界No.1の実力に相応しいプレー内容で完全優勝を果たしたデイ。ここ数年のデイのデータを見れば一目瞭然で、大きな成長を遂げているのがわかる。2015年の全米プロゴルフ選手権で優勝する以前は、54ホール終了時点でトップに立ってそのまま逃げ切り優勝を果たした回数は、7回中1回のみ。優勝を逃した回数のほうがはるかに多いものの、全米プロゴルフ選手権で優勝して以降は5回のチャンスすべてをモノにしている。これだけ大きな進化を遂げると、自信がさらに自信を呼び、それが自然と表情や言動に表れている。インタビューの受け答えにも自分の目標がはっきりしていて、それが急成長の原動力になっているのだろう。
ジェイソン・デイ
「今回の大会でPGAツアー10勝に達しましたが、それで満足したくありません。私にとっては、たったの10勝で、もっと優勝したいです。タイガーは79勝、フィル・ミケルソンの優勝回数も凄いですよね。私は彼らのようにゴルフの歴史に残る偉大なゴルファーになりたいんです。そのためにベストを尽くすつもりです。精進を忘れず、私に多くのことを与えてくれたゴルフの歴史に残るプレーヤーになることを目指します。そのためにも、ずっと世界ナンバーワンの座に留まりたいですし、さらに優勝を重ねることがモチベーションです」
世界No.1の座を維持するのは並大抵なことではないが、このビッグイベントで優勝を遂げたことで自信を深め、さらなる技術力、精神力の向上に繋げたことだろう。しばらくはジェイソン・デイが世界一の座に留まるのかもしれない。
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