メンタルの向上と経験でさらなる成長を遂げるJ.スピース
2015年12月12日(土)午後4:05
元世界No.1のタイガー・ウッズが主催するチャリティイベント、ヒーロー・ワールド・チャレンジ。今年はリゾート地、バハマのアルバニーを舞台に開催されている。日本の松山英樹は2ラウンド連続のオーバーパーと苦戦中だが、連覇を目指すジョーダン・スピースは好調を維持。大会を折り返した時点でトップタイと連覇への視界は良好だ。
ジョーダン・スピース
「風が弱く、コンディションが楽だった。フェアウェーにさえボールが置ければ、難しいコースではないし、パー5も5つあり、今日はそれらのホールでイーグルやバーディを奪った。でも、今日はトップと1打差からスタートして、一時自分は4アンダーまで落ちて、トップは10アンダーだったので、頑張って追い上げないとと思った。ショットは悪くなかったし、パットも構えた感じは良かった。だから、後はチャンスを作るだけと考えていた。出だしの5ホールは少し運が悪かった。そういうことは誰にでもあるし、ずっと続く訳ではない」
インタビューの受け答えからも自信が伝わってくるが、スピース本人も1年前と比べて一番成長したのは心理的な部分だと答える。さらにはキャディーのマイケル・グレラも経験を積んだことで「状況に応じた適切な言葉をかけてくれる」と話す。
ジム・ギャラガー・ジュニア
「普通の選手なら出だしで躓くとすぐに立ち直れないものですがスピースとキャディーのマイケル・グレラはその辺で他の選手と違います。去年はチャンスをものにできなかった試合が続きました。優勝争いの雰囲気になれ、終盤どうしたら競り勝つ事ができるかを学んだようです。今年の活躍を考えると、来年、少し気が抜けてもおかしくありませんが、スピースは心配ないでしょう」
ツアープレーヤーのなかにも、スポーツ心理学者についたりする人は多いことから、メンタルの部分は成功するうえで大きな要素であることはわかる。しかし、スピースは調子が悪くても途中で流れを変えて良いスコアにつなげる術を自分で見つけたようだ。これは珍しいことなのだろうか?
ジム・ギャラガー・ジュニア
「トップに立つ選手の中では決して珍しくありません。だからこそ、こういった選手は他の選手に差を付ける事ができるんです。バンカーショットでも、スピースは普段からバンカーは得意ですし、3連続バーディを取ったり、パー5でイーグルを奪ったりして良い流れに乗っていましたから寄せワンを取るべきところはしっかりとっていい流れを断ち切らないようにしています。スピースの場合、技も多くいろいろな場所から寄せワンを取ってきますしその上、2メートル以内のパットはかなりの確率で入れてきます」
ゴルフセントラル 12月5日号より
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写真提供:Getty Images