米男子ツアーのウェイストマネジメント フェニックスオープンが現地時間7日、アリゾナ州のTPCスコッツデールを舞台に最終ラウンドの競技を終了。ともに3打差2位タイから出た松山英樹とリッキー・ファウラー（米）が通算14アンダーで並び、プレーオフを制した松山が待望のツアー2勝目を挙げた。

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　前日の「68」で優勝圏内を維持して最終日に臨んだ松山。首位のダニー・リー（ニュージーランド）とファウラーとの最終組でプレーしたこの日は、出だし1番から下りの4.5メートルを沈めて幸先良くバーディ発進。その後はパープレーで我慢を続けるも、リーが序盤から急失速したことでファウラーらとともに首位タイに浮上し、そのまま勝負のサンデーバックナインへ突入する。

　すると、迎えた10番のバーディでファウラーが一歩リード。さらに13番、15番と伸ばしたファウラーに対し、松山も13番バーディで2打差に食い下がると、17番ではファウラーがティーショットをグリーン奥の池に入れるトラブル。ここできっちりバーディを獲って同選手に追い付いた松山は、最終18番パー4でもファウラーより外側の5メートル強からしぶとくバーディパットを決めて「67」。ファウラーも冷静にバーディを返し、トロフィの行方はプレーオフに委ねられた。

　運命のプレーオフは両者譲らぬ激闘となり、18番での1ホール目はパー、18番繰り返しの2ホール目は互いにバーディで一歩も引かず。10番パー4に移っての3ホール目もパーで分けた後、17番での4ホール目でついに決着。1打目をまたも池に入れパーセーブ出来なかったファウラーを尻目に、松山が2パットでパーに収めて勝負を決した。

　松山にとってはこれが2014年ザ・メモリアルトーナメント以来となるツアー2勝目。昨季は最終日一時トップに立ちながらも逃げ切れず、1打差2位タイの惜敗を喫したが、今大会ではファウラーという強敵を相手に見事リベンジ。日本人としては丸山茂樹以来となる米ツアー複数回優勝を成し遂げた。

　その他上位は、通算12アンダーの単独3位にハリス・イングリッシュ（米）。3打差首位から逃げ切れなかったリーは2オーバー73で順位を落とし、通算11アンダー単独4位に終わった。大会3勝のフィル・ミケルソン（米）は通算8アンダー11位タイ。バッバ・ワトソン（米）、ザック・ジョンソン（米）は通算7アンダー14位タイで4日間を終えている。

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