「計画に基づいて努力を重ねれば必ず目標は達成できる」 練習の虫、ピーター・マルナティ
2016年1月6日(水)午後0:36
今シーズン第4戦目サンダーソンファームズチャンピオンシップで初優勝を飾ったピーター・マルナティ。地道な努力を続けて栄冠を勝ち取ったマルナティは、一躍世間の注目を浴びるようになった。「2009年から始めたブログも私の成功とともにフォロワーの数が急増しました」と優勝して生活が一変したという。
28歳のマルナティは優勝するまで決して順調なプロ生活を送っていたわけではなかった。13年のウェブドットコムツアー(PGA下部ツアー)で優勝を飾ってPGAツアーに昇格したものの、14-15年シーズンでは18試合で13回の予選落ちを喫して、僅か1年で降格。「手痛い洗礼を受けました。自分のゴルフでは太刀打ちできないと痛感しました」と当時を振り返った。
しかし、この経験で自分のゴルフを見直し、後の初優勝のきっかけとなった。自分で掲げた目標は常にボードに書いているというマルナティは、3つの大きな目標をボードに書き出した。1つ目は“最高レベルで優勝する"こと。「書き残すことで自分で責任を負う」という言葉通りに努力を重ね、ウェブドットコムツアーで優勝を果たし、PGAツアーカードを奪回した。
マルナティの最大の長所は“計画的で万全の準備をする"ことだ。「私はPGAツアーにふさわしいと自覚したかったので、計画立てて練習を行いました。計画に基づき努力を重ねれば必ずゴルフで目標は達成されます。自分に打ち勝ちたいという気持ちで集中力が高まり、練習は大会でのよりよい結果に繋がると信じています」そして勤勉さはすぐに報われ、サンダーソンファームズチャンピオンシップでPGAツアー初優勝を飾り、1つ目の目標はボードから消えたのだ。
「オフシーズンの猛練習がいいプレーに繋がることが証明できて嬉しかったです。目標の2つ目は3メートルから4.5メートルのパットを決める確率を33.3%以上にすることです」とマルナティは優勝してからも着々と実績を積み上げ、33.3%の目標に近づいている。
そして3つ目の目標は“自分の信じる生き方をすること"だという。「それによってゴルフを広い視野で見られますし、最高レベルで戦うプレッシャーに押しつぶれずに済みます」そんな心構えを口にしたマルナティはフェデックスカップランキングで現在12位。今シーズン7試合のうち3試合はTOP10入り。昨シーズンに比べ飛距離も伸び、パーオン率は13%も上昇。また平均ストロークは1ストローク近く低くなっている。マルナティの挑戦はまだまだ続く。
情報番組「インサイド・ザ・PGAツアー」毎週放送!
前週のPGAツアーを振り返り、放送当該週に開催される大会の見所をお伝えするPGAツアーの番組。
【オススメ】GOLF NETWORK PLUSなら、スマホ・PC・タブレットでいつでも「インサイド・ザ・PGAツアー」が見れる!
写真提供:Getty Images