今月29日、先ごろ大東建託と所属契約を交わした渡邉彩香プロが都内で行われた契約発表記者会見に登場。昨季を振り返っての感想や新シーズンに向けての抱負などを語りました。

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「達成感」得た2015年を経て　2016年は五輪出場＆メジャー制覇へ

目標としていたシーズン複数回優勝を果たし、賞金ランキングでは日本人トップの6位にランクイン。充実した1年間への「達成感」を口にした渡邉プロですが、初戦から3試合連続予選落ちを喫するなど昨季序盤は調子が上がり切らず。流れが変わったのは4月のヤマハレディースオープン。ここでツアー2勝目となるシーズン初白星を挙げてリズムをつかみ、以降は11月の樋口久子 Pontaレディスで年間2勝目を挙げるなどシーズンを通じて安定した成績を残しました。

その中で一つのハイライトとなった、NEC軽井沢72ゴルフトーナメント2日目の“同一ラウンドでのアルバトロス＆イーグル"にも「忘れられない一打になった」と笑顔を見せた渡邉プロ。確率で言うと“2341年に1度"という偉業も含め手応えある1年を送ったとはいえ「まだまだ上はいるし、課題は明確になった」と、このオフも気を抜くことなく練習に取り組む構えです。

「初戦からエンジン全開、アグレッシブに攻めていきたい」とスタートダッシュを誓った2016年シーズン。「出れたらメダルを持って帰れるように準備したい」と前半戦の第一目標にリオデジャネイロ五輪を挙げた渡邉プロは「結果で恩返しをしなくてはと思っているので、昨年以上の結果を残してツアーを盛り上げたいと思います。目標はリオ五輪出場と国内メジャー制覇」と大東建託所属プロとして、プレーで恩返しをしたいと意気込みを表しています。

大東建託所属の江澤プロ、日本女子プロゴルフ協会の樋口相談役も登場

会見には同じく大東建託所属の江澤亜弥プロも登場。大東建託では先輩の江澤プロですが、実は渡邉プロは高校時代の先輩にあたり「高校の時から姉御肌」という渡邉プロには頭が上がらない様子。江澤プロいわく、高校当時から面倒見も良く「男女ともに慕われるタイプ」という渡邉プロ。昨年末の国内3ツアー対抗戦「日立3ツアーズ」ではチームの連覇に貢献しましたが、そんな性格が今後の団体戦でも強さを発揮する要因となるかもしれません。

さらに会見中盤には日本女子プロゴルフ協会の樋口久子相談役も駆けつけ「（渡邉プロは）世界に通じるような飛距離を持っています。今年1月に丸山（茂樹）さんにアプローチを教わったことで引き出しも増えているでしょうし、今年の活躍を期待しています。賞金女王も目指してやってもらいたいですね」と渡邉プロの活躍に大きな期待を寄せています。

“チーム渡邉"で勝どき

会見の最後には渡邉プロのご両親に加え、小畑貴宏キャディをはじめとした“チーム渡邉"も壇上に上がり、それぞれがコメント。新シーズンの注目点について問われた小畑キャディは「今年も外国勢が強いと思いますが、特にイ・ボミ選手、テレサ・ルー選手との勝負が注目だと思います」と話しました。

また、父親の光章さんからは「応援してくださる皆さまに感謝の気持ちを忘れず。自分のゴルフ、彩香にしか出来ないゴルフをしてもらいたい」とエールも。チーム一丸となって迎える新シーズンに向け、最後は全員で勝どきを上げて会見を締めくくりました。

会見後、2016年シーズンは開幕のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントから出場予定と明かした渡邉プロ。「開幕のダイキンからベストな状態で優勝争いが出来るように準備したいです。メジャーで勝つための技術をつけて賞金女王争いに加われるよう頑張りたいと思います」と話した2016年は、渡邉プロにとってどのような一年となるでしょうか。

この会見の模様は、2月放送の「ゴルファーズ倶楽部BACK9」でお送りする予定です。

【放送予定】ゴルファーズ倶楽部BACK9