スランプを乗り越え勢いを掴んだブラント・スネデカー
2016年1月26日(火)午後4:27
ハワイのダイアモンドヘッドはワイキキの住民や観光客にもお馴染みの素晴らしい景色を誇るアメリカの州記念物で、舗装されていない山道を1キロほど登ればクレーターの淵までたどり着くことができ、そこからは、息を呑むほどの絶景が広がっている。
前週はジョーダン・スピースが2016年の初戦で優勝を飾ったが、今週もトッププロたちによる激しい上位争いが巻き起こっている。ソニ?・オ?プンでは36ホール終了時点で、ショ?ン・オヘアやかつての世界No.1ルーク・ドナルドが調子を取り戻してきた。そのなかでも注目なのが、過去数か月スランプに陥り、今年に入ってから急浮上を果たしたブラント・スネデカーだ。
スネデカーは第2ラウンドで「65」をマークし、通算12アンダーで早い時間にホールアウト。しかし、後続選手は誰も彼に追いつくことが出来なかった。これで、今大会は6ラウンド続けてアンダーパーと相性の良さを発揮している。
ブラント・スネデカー
「昨日と大きくは変わらない。ショットは絶好調だったが、パットがいまひとつで、短い距離をいくつか外した。だが、2日間良いゴルフができたからトップで決勝ラウンドを迎えることが出来る。ボギーは1つだけだから、その勢いを保って、パットを決めて後続選手にプレッシャーをかけたい」
前週のヒュンダイ トーナメント オブ チャンピオンズは3位タイ。今年に入って勢いに乗るが、現在の心境はどのようなものなのだろうか?
ブラント・スネデカー
「厳しい練習が報われて最高の気分だ。昨年の後半は不調に苦しんだ。それでも、毎週試合に出続け、1打でも良いスコアをで上がるためにもがき続けた。先週のように思い通りのショットが打てる時は素直に嬉しいね。(後半戦に向けては)競技を楽しみたい。家族のもとを離れ、ハードな練習に耐えられるのも、優勝争いの醍醐味を味わえるからだ。簡単に優勝はできませんし、週末のほうがプレッシャーも大きいが、それも含めて、明日と明後日のティータイムを楽しみにしている」
スネデカーの成績を、世界中で出場した2015年最後の6ラウンドと2016年最初の6ラウンドで比較すると、その差は一目瞭然だ。合計スコアは去年が19オーバーに対して、今年に入ってからは、なんと33アンダーを記録している。カレンダーが変わったというだけでは、説明がつかないほどの変わりようだが、その要因は一体どこにあるのだろうか?
ブランデル・シャンブリー
「何かを変えないといけないと分かっていても、選手は変化を嫌がるものですが、ときには問題の根っこを掘り起こし、何でも受け入れてみようという柔軟な姿勢が求められます。オーストラリアで84と75を叩いたときのスネデカーもそうでした。帰国した彼はラスベガスでコーチのブッチ・ハーモンと話してから、すべてを変えようと決意しますが、その前にやるべきことがあると指摘されます」
「オーストラリアの大会では、ボールの位置が左すぎて、右腕の位置も高すぎたためクラブをアウトサイドに上げて、トップではもっと極端なシャフトクロスでした。ブッチによれば、トップの切り返しですでにスイングがバラバラだったと言います。それがボールと手の位置を変えただけで、スイングが一変しました」
このソニ?・オ?プンで、36ホール終了時点でトップから優勝にいたったケースは、過去16年の間に6人のみ。確率でいうと38%にすぎないが、果たしてどのような結果になるだろうか。
ゴルフセントラル 1月16日号より
ニュース番組「ゴルフセントラル」毎日放送!
ゴルフ界の出来事をどこよりも早くそして詳しく伝える唯一の日刊ゴルフニュース番組「ゴルフセントラル」。主要ゴルフ試合のリーダーボードやハイライトだけでなく、解説者のコメントも交えゴルフをあらゆる角度から分析。また、人気選手の素顔にも迫る特集なども放送。
【オススメ】「GOLF NETWORK PLUS TV」なら、スマホ・PC・タブレットで「ゴルフセントラル」がいつでも見れる!
写真提供:Getty Images