海外男子

メジャー制覇は目の前？　名伯楽の下で進化を続けるR.ファウラー

2016年2月3日（水）午後4:56

昨季に“第5のメジャー"とも称される「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」を制し、年間2勝の活躍で過大評価の汚名を見事に返上したリッキー・ファウラー。着実なステップアップを続ける27歳は、メジャー制覇を果たせる段階に来ている、とコーチのブッチ・ハーモンが太鼓判を押すほどの進化を見せている。

（写真提供:Getty Images）

名伯楽ハーモンも大満足の成果が表れているのはスイング改造だ。実際に見比べると分かりやすいが、3年ほど前のスイングと比較するとテイクバックが大きく変化。クラブを手で上げていたところを体のターンで持ち上げるようになった。これにより、それまでトップでレイドオフ気味になりやすかったのが、ほぼオンプレーンで同じ軌道に沿って振り下ろせるようになり、ショットの安定感が増しているのだ。

トリップ・アイゼンハワー（米国Golf Channel解説）
「ハーモンはこの成果に大変満足しています。トップでレイドオフ気味だったドライバーを微調整したことに加え、ファウラーは最近、ハーモンとショートアイアンの特訓も積んでいます。去年は距離感の調整が十分ではなかったからです」

そんなファウラーの過去7戦の結果は上の通り。昨年9月のドイツバンクチャンピオンシップでは優勝、BMWチャンピオンシップでは4位タイとなり、年をまたいで2週前のヒュンダイトーナメントオブチャンピオンズでは5位に入った。ショットに磨きをかけるファウラーは今週、欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフチャンピオンシップに出場。ジョーダン・スピース、ローリー・マキロイとの最注目組で、初日から同世代のライバルと火花を散らす。

リッキー・ファウラー
「2014年はメジャーで良い位置につけて、去年は複数回優勝しました。今年それを合体出来ればメジャー制覇となるはず。2016年は良いスタートを切れたので、この勢いを今週につなげたいです」

そう意気込むファウラーが今年メジャータイトルを獲得出来るか否かは、ハーモンいわく、ここからどこまで自信を深められるかにかかっているという。となれば、豪華な顔ぶれとプレーする今週を勝利で飾れば、目標達成への大きな足掛かりとなることは間違いないだろう。

ゴルフセントラル 1月20日号より