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松山のマスターズ制覇に元世界No.1も太鼓判！「メジャー王者になれる」

2016年3月17日（木）午前11:46

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松山英樹

開幕が間近に迫る中、練習ラウンドや恒例のパー3コンテストで徐々に熱を帯びてきたマスターズ。松山英樹がメジャー初制覇に挑むゴルフの祭典が、いよいよ幕を開ける。

（写真提供:Getty Images）

マスターズにおける日本勢の活躍を振り返ると、伊沢利光（2001年）と片山晋吾（2009年）による4位が最高。そのほか、ジャンボ尾崎（1973年）と中島常幸（1986年）がいずれも8位に入っている。昨季の松山は最終日「66」のチャージで5位フィニッシュ。日本人ベスト更新とはならなかったが、ツアー2勝目で自信をつかんだ今季こそ…と思わずにはいられない。

米国Golf Channel解説で元世界ランクNo.1のデビッド・デュバルも、そんな松山の活躍に期待している様子。松山のマスターズ制覇は時間の問題か？という問いに対し、ツアー2勝目の勝ち方を称えながら「メジャーチャンピオンになれる選手」と日本のエースによるメジャー制覇に太鼓判を押している。

デビッド・デュバル
「（マスターズ制覇は時間の問題？）そう言えると思います。松山は安定した素晴らしいゴルフを続けています。優れたプレーを随所で見せる松山は、PGAツアーですでに2勝。急ぐことがないように見える彼の歩む道も良いと思います」

（写真提供:Getty Images）

「彼は向上のために可能な限りを学び、吸収し、毎年力をつけているように見えます。それこそが、長いキャリアを支えるもので、長い間の活躍につながります。松山は、3年か4年以内、いえ、今年中にもメジャーチャンピオンになれる選手です」

松山の偉業達成の可能性をこのように論じたデュバルはまた、松山の倒すべき強敵であるジェイソン・デイとローリー・マキロイの2人についてもコメント。時に安定感を欠くマキロイについては、強風の下で実力を出し切れない原因を分析してくれた。

マーク・ロルフィング（同解説）
「とても対照的な2人で、デイは抜群の安定力で2週連続優勝しましたが、マキロイはここ数週間、調子の良し悪しがハッキリしています。ドライバーは世界屈指の実力を持っていますが、ベイヒルの1番ではいきなり左に曲げてOB、オースティンでも同様のミスをしました。パットが冴え渡った試合もあれば、短いのが全く決まらない場面も続きました。今週はどっちのマキロイが見られるか分かりません」

……マキロイほど才能に溢れ、しかも北アイルランド出身なのに強風の場面で実力を出し切れないのは何故でしょう。彼がメジャー4勝を挙げたのは、どれも風の弱いコンディションでした。今週は風が強まる予報ですが、どうなりそうですか？

デビッド・デュバル
「弾道が高いと風の影響を受けますが、それが今の主流の攻め方で、20年前とは異なります。選手がコースの外で行う練習法も変わりましたし、スイング速度も上がり、ギアも大きく進化。選手自体が20年前とは別人のようです。高い弾道で攻めるのが完全に主流となっていて、低い弾道で打つのが難しいほど。私も現役時代、全英オープンの強風を避けるため、地を這うようなボールを打っていましたが、今のギアだとそうはいきません。スイングが速く、スピン量も増えるとコントロールしにくくなることがあるのです」

早い時間帯に一時雷雨の予報となっている初日、マキロイは午後2時ごろティオフの最終組で雨は回避できそうだが、2、3日目も含め強風は避けられそうにない。ちなみに松山は午前10時21分（日本時間午後11時21分）のスタート。雨よりも風への対応がカギになりそうな今季のマスターズ。一体誰がグリーンジャケットを羽織ることになるか、今から興味は尽きない。

マスターズ速報！ＬＩＶＥＦＲＯＭオーガスタ 4月6日号より

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