順延続きの開幕戦を宋が制す! J.スピースは最終Rの猛追も1打及ばず
2016年2月8日(月)午後1:40
国内男子&アジアンツアー共催のSMBCシンガポールオープンが現地時間1日、シンガポールのセントーサゴルフクラブ セラポンコースを舞台に順延となっていた最終ラウンドの競技を終了。2打差の暫定トップから出た宋永漢(韓)が、世界王者ジョーダン・スピース(米)を1打差でかわしてツアー初勝利を飾った。
今大会は初日から悪天候による順延が続き、この日は4日間で72ホールを回り切れなかった13人がプレーした。宋は暫定2位タイのスピースと2打差からスタートし、16番パー4の4打目から競技を再開。微妙な距離のパーパットを沈めてまずピンチを脱すると、1打落とせばプレーオフという状況の中で上り2ホールもパーで切り抜け開幕戦のトロフィを掲げている。
16番のパーパットが頭を離れず、前日の夜は眠れなかったと話した宋。しかし大事な一打を決めてからは落ち着いたプレーを見せ、世界王者との優勝争いを見事に制してみせた。2015年シーズンには2位(タイ含む)2回を含むトップ10入り5回を記録し、ツアー最優秀新人賞に輝いた24歳、この金星を勢いに今後も活躍を続けられるだろうか。
一方、最終18番パー5のバーディチャンスのみを残していたスピースは、約2メートルの距離を冷静に沈めて最終ラウンドを5アンダー66でホールアウト。第3ラウンド終了時点での宋との5打差を1打まで縮めてプレッシャーをかけたが、冷静にパープレーを続けた同選手に追い付けなかった。単独2位でのフィニッシュで日本ツアー初Vはお預けとなったものの「とても良い経験が出来たし、良い時間を過ごせた」と大会を振り返っている。
通算10アンダー単独3位は前日に72ホールを回り終えていた梁津萬(中)。通算9アンダーで締めた小林伸太郎が日本勢最高の4位タイに入った。この日最終ホールのみをプレーし、ボギーを叩いた谷原秀人は通算8アンダー6位タイで大会を終えている。
※ゴルフネットワークでは、「SMBCシンガポールオープン」を3月にダイジェストで放送する予定です。