今なお語り継がれる圧巻の「259」?2000年NEC インビテーショナル?
2016年3月20日(日)午前10:35
1996年のラスベガス・インビテーショナルでPGAツアー初優勝を挙げて以降、順調に伝説とも呼べるキャリアを進めていったタイガー・ウッズ。1999年には、これまでの自己最多となる年間8勝を挙げ、もはや敵なしの状態に。迎えた2000年シーズンも、2月のAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマで1勝目を挙げると、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権でメジャー3連勝を達成する。
最終日には一時リードを許すなど苦しい戦いを強いられたものの、ボブ・メイとのプレーオフの末に優勝を掴んだ全米プロゴルフ選手権の翌週。戦いの舞台はオハイオ州のファイアーストーンCCに移された。前年からメジャー大会に次ぐトーナメントして開催されることになった世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの1つ、NEC インビテーショナル(現・ブリヂストンインビテーショナル)だ。
バルハラでは苦戦したタイガーだったが、ディフェンディング・チャンピオンとして挑んだ1戦は初日から64をマークして単独トップに立ち強さを発揮。そして、2日目にはホセ・マリア・オラサバルが持っていたコースレコードに並ぶ「61」をマークして、後続に7打差をつけると、ここからは一人旅の始まりとなった。
3日目を67で終えると、9打差で迎えた最終日。霧雨の影響もあってか、うす暗くなるコースの中でタイガーはスコアを伸ばし続ける。そして、18番の2打目。タイガー・ウッズのベストショットとも言われるショットは、闇を切り裂いてピンそばにピタリ。無数のカメラフラッシュのなかでバーディパットを沈めた映像は彼のハイライトの1つとして知られている。
最終的に通算21アンダーとしたタイガー。今なお破られないトーナメントレコード「259」を打ち立てた。この大会のタイガーは、フェアウェイキープ率こそ57.14%と高くないものの、ドライバーの飛距離は最長で384ヤード、平均でも319.9ヤードとシーズンのなかで最高の数字をマーク。力の限り振り切ったショットでグリーンを捉えるづける姿はまさに圧巻の一言だ。
この年は、その後に1勝を加え前年を超えるシーズン9勝を叩きだし、これが現在のタイガーにおけるキャリアハイの数字となっている。
2000年 NEC インビテーショナル 最終日
【放送日時】2月5日(金) 午後0:30?午後2:30
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2月1日から29日にかけて、1996年の初優勝試合を始め、これまでにタイガーが優勝した大会の中から特に注目の試合をピックアップして連日一挙放送。特設サイトでは、あなたの記憶に残る“タイガーのベストシーン"投票や、タイガー・ウッズの過去と今のスイングを比較した動画を無料配信しています。
写真提供:Getty Images