“不調説”を撤回! 一皮むけたジョーダン・スピースが2連覇へ
2016年2月15日(月)午前8:20
マスターズ初日、6アンダーの「66」で2位と2打差の単独首位に立ったジョーダン・スピース。しかし、開催前は「今季のスピースは調子がいまひとつ。マスターズでの優勝は厳しいのではないか」周囲からそう囁かれていた。
昨年はこの大会でタイガー・ウッズに並ぶ史上最少ストロークで完全優勝を果たしたスピース。22歳という若さでメジャー2勝、ツアー通算7勝を誇り、年間王者、年間最優秀選手に輝くなど、2015シーズンはまさに歴史に名を残すシーズンとなった。しかし、今季初戦となった「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」で勝利したものの、その後は優勝争いから遠ざかっていたため“不調説"が囁かれていた。それもスターの宿命なのか、注目の大きさが苦悩につながっていたようだ。
大会前に行われたインタビューで「去年は完全優勝しましたが、想像を絶する重圧と毎晩向き合う羽目になりましたね。どのように対処したんですか?」という質問に対してスピースはこう話した。
「考えすぎないようにしたよ。でもソーシャルメディアで情報は流れてくる。なるべくスマートフォンは見ないようにしたけど、避けようとしても情報はどこかから入ってくる。朝テレビを付ければ、スポーツニュース番組で取り上げられるし、ゴルフ専門チャンネルでは掘り下げて報道するから極力見ないようにしていた。周囲の反応は常に自分につきまとう。壁をひとつ乗り越えるまでは“あいつはきっとプレッシャーに耐えられないだろう"という声から逃れることができない。プレッシャーと毎晩向き合うことよりも、私がリードを保っているにも関わらず勝てないだろうと思われるのが一番しんどかった」
スピースは昨年の大躍進から多くの注目を浴びているが、実際はまだ22歳という若さでスター街道に乗って日も浅い。プレー以外での対応に追われる日々で疲労が重なり、成績に反映されていたのかもしれない。現在世界No.1のジェイソン・デイも「彼の世界ランク、そして出場してきた試合数を見れば、疲れ切っていることは簡単に想像できる。周囲から多くを求められ、自分の時間を確保するのも難しくなる」と心配の声を寄せていた。
しかし、蓋を開けてみれば、マスターズ初日「66」で2位と2打差の単独首位に立った。スピースは周囲の雑念を振り払い「どうして僕が不調と言われるのか分からない。すべては今週のために調整してきた」と手ごたえさえ感じている。「マスターズの勝ち方は知っているし、自分たちのやり方を信じている。パットさえ決まれば、自分たちのペースに持ち込める」と自信に満ち溢れた表情で語った。
大きな大会ほど実力を発揮してくるジョーダン・スピース。マスターズで一皮むけたプレーが見れるかもしれない。
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