岩田寛が感じる米ツアーと日本ツアーの違い
2016年3月31日(木)午前10:44
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"杉ちゃん"こと、ツアープロキャディ杉澤伸章がMCを務める「杉ちゃんが行く!」の年末特大号。今季からPGAツアーに参戦する岩田寛プロにインタビュー。
2014年は「フジサンケイクラシック」で悲願のツアー初優勝を成し遂げた岩田プロ。同年11月には中国でのWGC-HSBCチャンピオンズに出場し、最終日まで優勝争いに絡んでの3位タイフィニッシュを決めるなど、飛躍の1年となりました。
2015年はツアー2勝目に加え、9月にはPGAツアーの出場権も獲得。日本と米国の違い、また用具についても語ってもらいました。2年前にこの番組で対談した時と同じ、岩田選手の故郷・仙台の牛タンを食べながらお話をうかがいました。
2年前からの変化は?
まず話題となったのは2年前から変わったところ。ツアー優勝やアメリカに戦いの舞台を移してはいるものの岩田プロは「変わらないです」と話し、「褒められることは多くなったけど、自分はけなさされて伸びるタイプ。褒められても『やめてください』ってなる」と相変わらずのシャイっぷり。
今年9月のPGAツアーとウェブ・ドットコム・ツアー(下部ツアー)の入れ替え戦である“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ"では、初戦で4位タイに入るなど、賞金ランキング12位でツアーカードを獲得。すでに新シーズンが開幕していますが、ここまで5試合に出場して44位タイが最高と苦しい戦いが続いています。
-アメリカは楽しい?
「ゴルフ次第ですかね。良かったら、どこでも大丈夫だけど。ここまで全然良くなくて。初日をアンダーパーで回って、2日目に崩れて予選落ちというのが何回かあったんですけど、すごいへこんで部屋から出なかったんですよ。ご飯も食べないし、食べてもカップラーメン」
「仙台で一番お世話になってい人がいるんですけど、その人から『悪い時はおいしいご飯を食べなさい』って教わったんですよ。それを思い出しました。本当は一人で鉄板焼き屋に行って、作っている人としゃべりなさいと言われけど、一人じゃ英語もできないし、ご飯もいけない。だから、せめておいしいご飯を食べようと思っています」
PGAツアーと日本ツアーの違い
実際に世界最高峰であるPGAツアーに参戦してみて、日本ツアーとの違いはどのように感じているのでしょうか。
「PGAツアーはカットラインを見ていても、全体的なレベルはやっぱり高いですよね。あと、ここはこれぐらいのスコアだろうなと思っても、全然違うことがあります。自分のイメージよりもスコアが出る時もあれば、全くいかないときもある」
「ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズで、キャディと『これ15(アンダー)ぐらいまでいっちゃうね』って話してて、初日からアンダーパーで回っていたけど、途中で崩れてしまった時があって『なんで俺だけスコア出ないんだよ』と思っていたら、優勝スコアが5アンダーだったんですよ。みんな難しかったんだなって。(笑)」
今年の全米プロゴルフ選手権では第2ラウンドでメジャー最少タイとなる「63」をマークし、世界を驚かせた
-自分のゴルフがPGAツアーに通用していると感じる?
「難しいですね… 今は正直、何か月もゴルフが良くなくて、最初の原因はグリーン周りが寄らなくなった。それはアメリカだけじゃなくて、日本でも。プレーしてる時はショットがひどいと思っていたんですよ。だから、それに気づけたのは良かったですかね」