リディア・コのスイングに不安要素がある!? 米国Golf Channel解説者が指摘
2016年4月11日(月)午後2:22
18歳という若さですでに米女子ツアー通算10勝を誇り、これまで数々の記録を塗り替えてきたリディア・コ。2012年に行われた「CNカナディアン女子オープン」では15歳4か月でアマチュアとして史上最年少で優勝し、14年のルーキーシーズンには200万ドル以上を獲得。昨年には、最年少で世界ランク1位になっている。10勝目を飾ったのは18歳6か月で、ナンシー・ロペスが持っていた22歳2か月という記録を36年ぶりに更新した。
そんな輝かしい功績を残しているコだが、その強さを支えているのはコーチであるデビッド・レッドベターだ。もちろん元々持ち合わせている才能もあるが、プロ入り後にレッドベターの元でスイング改造を行い、飛躍的な活躍を見せた。前週に連覇を果たしたニュージーランド女子オープンでも、シーズンオフに行ったスイング改造の成果の一端を見せている。しかし、米国Golf Channel解説のトリップ・アイゼンハワーはスイング要素で心配な点があるというのだ。
トリップ・アイゼンハワー
「リディア・コの最近のスイングは大きなミスに繋がるのではないかと思う動きをしています。左の写真は昨年のメジャー大会、ジ・エビアン チャンピオンシップ最終日のスイングです。男女を通じて最小スコアタイとなる「63」で回った素晴らしいラウンドでした。その時に比べて、バックスイングはどんどんアップライトになっています。私が心配するのは、バックスイングで垂直すぎること。そして、かなり早い段階でシャフトが立って下りてくることです」
左が昨年の「ジ・エビアン チャンピオンシップ」最終日、右がスイング改造後のスイング
「彼女ならシャローにすることは出来ますが、そのためにはここからさまざまな動きが必要です。これだけスティープだと、ダウンスイングで左肩が下がり、体が回らなくなります。左肩がダウンスイングで下がり過ぎると、それを戻そうと、次の動作のために修正する必要がありますが、最近の彼女のスイングではそれが目立ちます。これは彼女にとって大きな問題になりかねません」
コは今季も好調を維持しており、今後も勝ち続けるのは間違いないだろう。アイゼンハワー氏が「バックスイングでクラブがアップライト過ぎる」と指摘した点は今後のゴルフに影響するのだろうか。今後のコの活躍に注目したい。
ゴルフセントラル 2月17日号より
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写真提供:Getty Images