マスターズに向けてパッティングスタイルを大きく変えたR.マキロイ、「かなりしっくりくる」
2016年3月24日(木)午後5:02
現地時間3日に開幕する世界ゴルフ選手権シリーズのWGC-キャデラックチャンピオンシップ。最も注目が集まるのは“BIG3"のジョーダン・スピース、ジェイソン・デイ、ローリー・マキロイが同じ組で回ること。今週デイが優勝すればスピースの順位次第では、世界の頂点に立つ。BIG3の世界No.1を争う熾烈の戦いが予想される。
そのなかで、世界No.1のスピースとNo.3のマキロイにそれぞれパッティングの課題があるという。スピースは先日のノーザントラストオープンで初日に「79」を叩き、3メートル以内のパットを8回外すなど不調が目立った。開催コースのリビエラCCのグリーンは難しいとはいえ、パッティングの名手と呼ばれるスピースにとっては珍しいことだ。その悔しさあってか、今週の練習ラウンドでは、他の選手が去った後も遅くまでパットの練習に励んでいた。アライメントスティック(ゴルフ練習器具)を使って、2.5メートル前後のまっすぐのラインをひたすら打ち込んでいた。
ジョーダン・スピース
「フェースがちゃんとカップの真ん中を向いていることを確認して、繰り返すことで体に覚えさせれば、初日もよりラクにプレーできるからね。正直、この大会はマスターズへに向けての最終準備の始まりとして臨んでいる。パットを含め、ショートゲーム全体、グリーン周りなど、オーガスタに向けて慣らしているんだ」
スピースが見つめる先はあくまでマスターズ2連覇。残り1か月の調整がメジャー優勝への結果に繋がることは間違いないだろう。一方、メジャー4勝のマキロイはメジャー大会目前にパッティングスタイルを大きく変えたようだ。元々マキロイはPGAツアーNo.1のドライバーショットの名手と言われていて、ドライバーが絶好調のときは、ほかのゲームも相乗効果を受ける。しかし、パットが決まらない時は、ほかのゲームも足を引っ張られてしまう。なかでも注目されるのが、現在ツアーで189位というストロークス・ゲインド・パッティング。そこでマキロイはアマチュア時代からPGAツアーのルーキー時代まで試していたという、左手が下にくるグリップ(逆手)に変えて、グリーン上での巻き返しを図る。
ローリー・マキロイ
「これは長いこと続けてきたドリル。私のパッティングは左手でストロークをコントロールする感じで左手がリードしている。ここ何週間か、右手主体になっているような感じがしたから、週末に左手が右手よりも下に来るグリップを試したら、かなりしっくりきた。ボールの転がりもいいし、つかまりははるかによくなったよ。最近、右手がストロークに影響しすぎと感じてたから、右手を使わないようにするにはピッタリ。左手だけでパットのストロークをコントロールしているんだ」
今週の結果が悪くても、しばらく通常のストロークには戻さないというマキロイ。マスターズを目前にパッティングスタイルを変えたのは大きなチャレンジともいえる。今週このパッティングスタイルでどこまでスコアを伸ばせるかにも注目したい。
ゴルフセントラル 3月3日号より
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写真提供:Getty Images