新スタイルで「33」パットも… R.マキロイ「初めてにしては良い感じ」
2016年4月4日(月)午前9:21
米国フロリダ州で開催中の世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ「WGC-キャデラックチャンピオンシップ」。スター揃いの同大会に新たなパッティングスタイルで挑んだローリー・マキロイだったが、初日はグリーン上でうまく距離感を掴めず、5打差16位タイとまずまずのスタートながら悔いの残るラウンドとなった。
間近に迫るマスターズを見据え、ツアールーキー時代に試していたというクロスハンドグリップ(左手を下、右手を上にしたスタイル)で実戦に臨んだマキロイ。前半17番までに4バーディを奪って3アンダーとしたものの、18ホールを通じて2メートル半以上の距離を決めたのはその17番のみと調子は出ず、ストロークス・ゲインド・パッティングはマイナス1.7に低迷。同組のジェイソン・デイも8番パー5で「そんなに距離のない所から3パットしたのは驚いた」と意外に思うような内容だった。
予選ラウンド同組の“新BIG3"その他の2人と初日のデータを比較すると、マキロイのパット数は「33」と最低の数字だ。好調のショットで最終ホールまで3アンダーを続けたが、池に入れた9番で2つスコアを落とし「最後だけは残念」だったとマキロイ。パーオンが15ホールありながら1アンダーという結果だけに、パッティングさえ良ければという印象は拭えない。
デビッド・デュバル(米国Golf Channel解説)
「プロなら1ラウンドの平均パット数で30を切れば、まずまずと言えますが、今日のマキロイがもし29パットだったらスコアは『67』。ドライバーは他の誰よりも良かったですし、パーオンの数も多いのが分かります」
当のマキロイはグリーンの遅さもあって、クロスハンドでのプレーがより難しく感じたとコメント。しかしその一方で新スタイルには良い感触もあり、ショットを含めたプレー全体について確かな手応えを感じている様子で、2日目以降の巻き返しにも期待感は大きい。
(写真提供:Getty Images)
ローリー・マキロイ
「グリーン上でショートする事が多かった。でも、新しい持ち方で初めての競技ラウンドだったのにしては良い感じ。クロスハンドはここ最近ずっと練習してきたし、持った感じも良い。右手をあまり使えない分、距離がある時はかなり強めに打つイメージが必要だが、今日は普段よりグリーンが遅かったからか感覚を掴むのが難しかった。ショートが多かったのはそのせい。明日調整する必要があるが、全体的には良い手応えを掴んでいるよ」
初日は風も穏やかで普段より易しかった“ブルーモンスター"。予想外に多くの選手が好プレーを連発していたが、セッティング、コンディションで難化も予想される翌日以降、試行錯誤の続くマキロイがどのようなゴルフを見せてくれるか注目したい。
ゴルフセントラル 3月4日号より
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