タイガーが全米オープンを欠場「試合に出られる状態ではない」
2016年6月15日(水)午後3:17
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タイガー・ウッズが最後に試合に出場したのは昨年8月「ウィンダム選手権」のこと。その後、10月に自身3度目となる腰の手術を受け、以降リハビリに専念し、ツアーから離脱している。そんなタイガーの復帰の目処はまだ立っていなく、現地時間7日に全米オープンを欠場することが正式に発表された。
タイガー・ウッズ
「いまだ回復に向かっている最中ですが、私の体は今年の全米オープンとクイッケンローンズナショナルでプレーする準備ができていません。ここまで順調に来ていますが、試合に出られる状態ではないです」
これで年内復帰の可能性すら疑わしくなってきたが、タイガーは過去2回の手術では「早く復帰しすぎた」と言っていたため、その経験を生かしてるのかもしれない。ゴルフに限らず、他分野で活躍するスポーツ選手たちからも「ケガからの復帰を急ぎすぎた」という話はよく聞くが、「復帰まで待ちすぎたことを後悔している」というコメントはほとんど聞かない。優勝できるくらいの本調子でないと復帰はしないということなのだろうか。
ティム・ロサフォート
「今年のメジャー4戦、全てに出られないことと、無理をして4度目の手術を受けること、どちらを避けたいか想像してみてください。アメリカを代表する専門医に聞いた話では、腰の手術を4回も受けてしまっては、完全復帰が不可能になる恐れがあるそうです。タイガーは過去の経験から学び、焦ることなく長い目で先を見るようになったのです。ですが、ケガ以外にも課題はあります。例えば、ショートゲームの不調の原因はメンタル面にあるでしょう。タフなコンディションである全米オープンを欠場したのは正しい判断だと思います」
ブライアン・ベイトマン
「自信を取り戻すには練習が必要で、それは体力面だけでなく、精神面のためでもあるのです。私はタイガーを30年間見てきましたが、本当に負けず嫌いな選手です。なので、勝てる自信がないまま試合には出ないでしょう」
今回の離脱期間がこれまでで最も長く、今回の発表に伴い、300日以上に伸びることが決定的となっている。“復帰は急がず待った方がいい"と言えども、数々の記録を残してきたタイガーがマスターズや全米オープンをテレビ画面の前で見ているだけという状況に耐えるのは、容易なことではないはずだ。多くのファンやPGAツアーの選手、関係者が復帰を望んでいる。全盛期の頃のような強いタイガーが戻ってくることを信じて待つのみだ。
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