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石川遼独占インタビューVol.01 アメリカ挑戦3年目で得たもの「スイングだけがゴルフじゃない」

2016年9月10日(土)午後4:12

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9月の「ANAオープン」で優勝、そして国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でメジャー初優勝を成し遂げた石川遼。国内ツアー2勝という華々しい活躍の裏には、アメリカでもがき苦しみながら戦い抜いた経験があった。

2015年の戦いを終えた石川に話を聞いた。

石川が語ったシード獲得の真相、そしてPGAツアー参戦3年間を振り返り感じたこととは?

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「ミスを無くすプレースタイルだった」

2014-15シーズン開幕戦「フライズドットコムオープン」。47位で予選通過した石川は決勝ラウンドに入ってスコアを伸ばし、19位タイでフィニッシュ。その後の2試合でも30位以内に入るなど上々の滑り出しにも見えた。ところが、年が明けた2015年は4試合連続で予選落ちという結果に。

「優勝できるゴルフを目指そうと思いながらも、WEB.com TOUR FINALS(入れ替え戦)から上がった2013年、75位でシード権を獲得した2014年の残像が残っていた。だから、スコアを作る、ポイントを残すゴルフになってしまい、ガンガンいくというよりはミスを無くすプレースタイルだった。だから30位とかはあっても、爆発的なスコアが出なかった。」と当時の心境を振り返った。

「最終戦の後は順位も見たいようで見たくなかった」

7月の「RBCカナディアンオープン」や8月の「クイッケンローンズ・ナショナル」あたりからシードを意識するようになったという石川。

「クイッケンローンズ・ナショナル」では予選ラウンドを終えてトップに立ち、最終順位は10位でポイントを加算したものの、レギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」を前にフェデックスカップランクは130位と当落線上にいた。

「130位で最終戦を迎えて、シード入りは難しい状態だった。最終日ホールアウトするまでわからなかった。最終戦を終えた直後は悔いもあったし、順位も見たいようで見たくなかったから、携帯も遠くへ置いてお風呂に入っていろんなことを一人で考えていた・・・」

背水の陣となった石川は52位でギリギリ予選通過を果たすと、最終日にイーグルを含む「66」とスコアを伸ばし、31位フィニッシュ。最終結果はフェデックスカップランキング124位、土壇場で来季シード権を手にした。

「しばらくして携帯を見たら、いろんな人から連絡が入っていて、『これどっちだろう・・・』と思いながら、PGAツアーのサイトを見たらシード確定がわかった。初めは間違いじゃないかなって思ったけど、間違いじゃなくて本当に良かった。」とシード権を獲得した時の心境を語ってくれた。

転機となった「ザ・プレーヤーズ選手権」

苦悩の末に掴んだシード権。昨シーズンを振り返り、石川には転機となった大会があった。

開幕からなかなか調子の上がらなかった石川。「3月?5月くらいまでは成績が良くなくて、自分でも調子が良いのか悪いのかわからない状態だった。」と言う。

「スイング修正をして良くなったと思っても、それが長く続かないことが多かった。だからスコアが一日良くても四日間安定して良いスコアを残すことは出来ていなかった。今思えば、一瞬良くなっただけで、決して良い方向には行ってなかったのかもしれない・・・」と振り返る。

そんな中、「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」を迎える。PGAツアーのフラッグシップトーナメントである同大会は賞金総額も高く、第5のメジャーとも言われるビッグトーナメントだ。

大会初出場の石川は2日目に「69」をマークして13位に浮上すると、決勝ラウンドでも粘り強いプレーを見せ、結果は8位。シーズン初のトップ10フィニッシュとなった。

復調の兆しを掴んだようにも思えた大会だったが、石川は意外な言葉を口にした。

「スイングは思い切り振れていなかったし、ショットも悪かった。」

決してスイングが良い状態では無いにも関わらず、TPCで8位という好成績を出せたことが石川にあることを気付かせた。

「それまでは成績も悪くてショットやスイングのことを気にしていたけど、TPCの時に“スイングだけがゴルフじゃない"と思った。ショットをどれだけ曲げてもアプローチやパターでリカバリーしていく。そういうゴルフをしていかないと、勝つためのゴルフに近づかない。」

「いつアメリカに行っても同じだった。それが自分の運命。」

15歳で国内ツアー史上最年少優勝を果たすと、18歳で国内賞金王、21歳で米ツアーへ本格参戦。

「アメリカに行ってからずっとベストを尽くせていなかったかもしれない。スコアが悪かったらどうしよう・・とかミスを減らそうと怖くなってしまっていた。」と胸の内を語った。

日本から世界へと一気に駆け上がってきた石川だが、これまでのPGAツアー2年間は決して順風満帆では無かった。苦しい戦いが続く中、“PGAツアーで最低限シード権を獲得する"という見えない重圧から、ミスを減らそうと消極的なゴルフになってしまっていた。

それでも海外挑戦については、「いつアメリカに行っても同じ結果になっていたと思う。それが自分の運命だし、そこから何を学べるかが大事。この3年間を経験できて良かった。」と話す石川からは、決して下を向くことなく前だけを見て挑み続ける強い信念を感じた。

2016年、石川遼の挑戦は続く。

インタビューの模様は12/26(土)夜7時から放送の年末特別番組「石川遼の挑戦?Go beyond the borders?」でたっぷりとお送りします。

「石川遼の挑戦?Go beyond the borders?」は12月26日(土)午後7時?お届け!スマホ・PC・タブレットでも視聴可能!

124位ギリギリでシード権を獲得したPGAツアー3年目のシーズン。優勝するために必要なこと、昨シーズンからの心の変化など石川本人が語る。苦悩の一年を経て、石川が見出した一筋の光・・・、“2016年は原点回帰"と語ったその理由とは?

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