止めたいときは左を向いて左に振る!堀川未来夢のボールを止めるバンカーショット
2016年5月9日(月)午後10:30
前回、バンカーショットの基本的な打ち方のレッスンをしました。バンカーだからといって特別なスイングをする必要なし。違いといえば、少しダフらせることぐらいで、あとはランニングアプローチと同じようにクラブを振り抜いていけばいいというお話をしました。
さらにもう一つアドバイス。砂の固さにもよりますが、バンカーでは芝に比べて抵抗が強くなります。なので、グリッププレッシャーを少し強めにした方がいいでしょう。強めといっても、普段が3割程度の力で握っているのなら、6割程度にするくらいで大丈夫です。
さて、次は応用編。バンカーショットに自信を持ち始めたら、「出ればいい」から、「できれば寄せたい」ということになると思いますが、その時はどうすればいいか?転がしが使えるなら、前述したような打ち方でOKなのですが、エッジからピンまでの距離が近い時などは止まる球が必要になってきます。そこで今回は、止まるボールの打ち方を教えましょう。
これも簡単です。まず、体全体(肩・腰・ヒザ・足のライン)を左に向けて構えます(写真?)。
写真?
次にフェースを目標方向に合わせ(同?)、グリップを握り直します。そして、体の向いた方向(左方向)にスイングします。
写真?
そうすれば体を左に向けた分、フェースが開いて入るので、弾道は高くなるし、球の勢いも弱くなるというわけです。あとは、止めたければ止めたいほど左に向けばいいだけです。最初は、左に振り抜くことに抵抗を覚えるかもしれませんが、左に振り抜いてもフェースが目標方向を向いているので、ボールが左に飛ぶことはないのでご安心を。
このショットの利点は、大きなミスにならないことです。たとえばヘッドが薄めに入った場合、球は飛びますが、薄く入った分、スピン量が増えるので距離感さえ合っていれば、きちんとピンそばに止まってくれます。逆に、ヘッドが深く入り過ぎた場合でも、キャリーは落ちますが、スピンがかからない分、適度に転がってくれるので、こちらもピンに近づいてくれます。
ちょっとのミスが命取りになるアプローチよりもストライクゾーンが広いバンカーショット。皆さんも自信を持ってトライしてください。
【プロフィール】
堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)
1992年12月16日、神奈川生まれ。日大ゴルフ部出身。大学4年時のQTで13位に入り、'15年からツアー参戦。'15年は賞金ランク41位でシード権を獲得。'16年はシード落ちするも、QT14位で'17年のツアー出場権を獲得した。今季は、2試合目の「パナソニックオープン」で3位タイに入るなど滑り出しは上々。
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(この記事は、夕刊フジ 2017/5/18発売号より転載しています)
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