世界王者J.デイがリオ五輪辞退 J.スピースも「脅威が大きければ…」
2016年7月27日(水)午後1:02
現地時間28日、世界王者のジェイソン・デイがジカ熱を理由にリオデジャネイロ五輪への出場を辞退した。相次ぐビッグネームの出場見送りに、112年ぶり復活の五輪ゴルフ競技は大きく揺れている。
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ジェイソン・デイ
「苦しい決断だった。国を代表することは大事だが、何よりも優先させなければならないのが家族で、ゴルフよりも五輪よりも大事な存在。すごく悩んだし、もしも東京だったら喜んで行きたい」
「残念ながら、ブラジル、そしてリオではジカ熱の流行が見られ、わずかながら感染の可能性があり、その危険に家族をさらすわけにはいかない。特に、将来的に私の妻は4人子供を持ちたいと言っていて、子供を4人持つなら、当然ながら家族を最優先に考えないといけない」
辞退の理由をそう説明したデイは、「(ローリー・)マキロイや私の辞退が、他の選手に同じ決断を促すことになるのかは分からない。でもそれは私の決断ではなく、彼らが決めること。決めなければならないことだ」ともコメント。23日には、世界No.4のマキロイもジカ熱懸念で辞退を表明。豪州ではすでにアダム・スコット、マーク・リーシュマンも欠場を決めており、デイは全体で11人目の辞退者となった。
そんな中、世界ランク上位11名のうち8名は現時点でも出場予定。ジョーダン・スピースやダスティン・ジョンソン、バッバ・ワトソンらは辞退を発表していない。しかし、過去に「プレーが待ち切れない」と公言していたスピースも28日には「脅威が大きければ行く価値はないかもしれない」と話すなど、出場については多くの選手がいまだ不透明な状況だ。
ジョーダン・スピース
「ジカウィルス以外にも、バクテリアに関する問題を最近耳にした。それに、ブラジルとリオには安全保障上の脅威もある。私は双方から色々な話を聞いていて、まもなく安全を確保するための手段について回答をもらうことになっている。現地の交通手段は、治安上大きな問題になっていて、米国とは異なる種類の犯罪が見られる中、どうやって移動するのかも心配。もし、その脅威が大きかったら、行く価値はないかもしれない」
期間中リオは冬のためウイルス感染の危険性は低くなるとされ、ワトソンのように「私達夫婦は子供を持てないので、その点での心配はない」「お前は行けないと言われない限り行く」と意欲を示す選手もいる。とはいえ、さまざまなリスクを理由にこれから辞退者が続出しても不思議ではなく、フィールド確定まで各選手の動向からは目が離せない。
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