国内男子

松山英樹国内メジャー初制覇！「W杯への期待も高まると思うので遼と力を合わせて頑張りたい」

2016年8月31日（水）午前11:49

この記事のキーワード

松山英樹

日本オープン最終日、首位でスタートした松山英樹は前半に2つスコアを伸ばすと、後半に入っても16番パー3でバーディを奪うなどリードを守り抜き、2位と3打差の通算5アンダーで自身初となる国内メジャータイトルを獲得した。

「後半は10番からバーディチャンスにつけることも多かったけど、無理に狙わず2パットでパーを取っていけたのが良かった。難しいピンポジションだったから狙いにいくと3パットのボギーもあった。」と振り返った。

それでも朝の練習からショットの不調を口にするなど、松山の中では決して良い状態ではなかった。「今日はティーショットがフェアウェイに行かないし、パットも良くなかった。優勝できたけどゴルフ内容は良くない。」と話すように、この日の松山のフェアウェイキープ率は21.43%と苦しんだ。それでも3日目に続く60台となる「69」をマークし、スコアを伸ばして優勝できた要因はアメリカPGAツアーでの経験があったからだという。

「セカンドのラフは日本特有の芝質で難しかった。その分、グリーン周りは楽に感じたし、アプローチはアメリカの経験が活きた。」

世界トップクラスの松山を観るために連日多くのギャラリーが詰めかけた今大会。最終日は4日間で最高となる14,417人を記録。最終日も松山に対して多くの歓声があった。

「今日もたくさんのギャラリーから声援をもらって、いつもはアメリカでアウェイな感じだけど、今日はホームのような雰囲気でプレーしやすかった。毎ホール、ティーインググラウンドに上がるたびにホールを埋め尽くすギャラリーを見て、頑張ろうって思えた。海外メジャーのような雰囲気だった。」

4万人を超えるギャラリーが訪れ、石川遼と共に大会を盛り上げた松山。その石川とタッグを組んで挑むゴルフW杯については、「ワールドカップに向けて、予選ラウンドで遼と一緒に回れたのは良かった。日本オープンで優勝したことでW杯も期待されると思うので、遼と力を合わせて優勝を目指して頑張りたい。残り1ヶ月でどれだけ調子を上げられるか、自分のベストを尽くしたい。」と力強い言葉で語った。

記者会見後には日が沈むまで待っていたファン一人一人へサインを行い、会場を後にした。

来週はマレーシアで開催される「CIMBクラシック」に出場し、PGAツアー新シーズンの初戦を迎える。