脳腫瘍と戦い続けているスペインの英雄、セベ・バレステロスが公の場に登場し、人々の温かい拍手に包まれた。

　08年10月5日にスペインのマドリッドの空港で倒れて以来、脳腫瘍の手術と治療を何度も受けてきたセベは、現在4回目となる放射線治療の真っ最中。だが、現地時間3日、サンタンデールで行われたサッカーのスペインリーグ、ラシン・サンタンデール vs. アルメリアの試合で、スタンドにジーンズと白いシャツ、紺のジャケット姿で現れ、元気そうな様子だった。病気が判明して以来、初めて公の場に姿を見せたセベを、会場にいた観衆はスタンディングオベーションで大歓迎。セベも手を上げて笑顔で応え、闘病のエネルギーを得た。