ケガ、不調を乗り越えて得た「58」の新記録! 逆境に強いジム・フューリック
2016年8月11日(木)午後0:45
先週行われたトラベラーズチャンピオンシップ の最終日にジム・フューリックがツアー史上最少スコア(18ホール)となる「58」をマーク。最終日に通算1オーバーで迎えたフューリックは1イーグル、10バーディー、ノーボギーで回り、首位と3打差の通算11アンダー5位タイで大会を終えた。優勝には届かなかったが、46歳にして米ツアー史上初の歴史的快挙を達成した。
2013年にはBMW選手権で米ツアー史上6人目となる「59」を達成していたフューリック。9番セカンドショットをピン側につけバーディパットを沈め、この日の平均スコアを12打上回る59をマークした。そしてトラベラーズ選手権で18番ホールをパーで締めくくり、PGAツアーの記憶を塗り替えたのだ。フューリックが開催コースのTPCリバー・ハイランズで過去に回った平均スコアとその日のスコアを比較するとスコアに8打の開きもある。それだけでなく、バーディ数は2倍、フェアウェイキープ率やパーオン率もすべて上回っている。
ジム・フューリック
「大会最終日の朝、スタート時間は8時41分でしたが、劇的な展開を期待していたわけではなく、普段のトーナメントだと前の組がてきぱきプレーして、早めのフライトで家に帰れたらラッキーと考えるものです。あれほど多くのバーディーが取って上位陣を追い詰めるほどの展開となったのは予想していませんでした」
「3年前に59をマークしていなければ、最終日は59を目標にプレーしていたと思います。11アンダーで12番ホールを終えたとき、残り6ホールをアンダーパーで回れば、さらに大きな壁を乗り越えることができると思ったんです。私たちはメジャーの優勝やトーナメントの優勝回数などで評価されます。私自身もそれがもっとも重要だと考えています。ですが、59と58をマークした実績は、少なくともしばらくの間は自分ひとりの手柄であり続けるでしょう」
実は、フューリックは手首のケガにより約7か月間、戦線から離れていた。今年の5月に復活し、不調を乗り越えて見事な復活を印象づけた。これまでも手首のケガに悩まされ、04年にも手術を受けてしばらく成績不振が続いたが、翌年の05年には復活優勝を遂げている。ケガ、不調、復活の苦しい時期を何度も乗り越え、逆境に強いフューリックだからこそ達成した「58」だったのかもしれない。
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