2勝目を手に入れ、34歳で世界の舞台へ挑戦 ?岩田寛?
2016年10月4日(火)午後6:14
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世界という大きな舞台へと挑んでいった岩田寛。今年、ゴルフ界の話題をさらった男のひとりだろう。
「勝てそうで勝てない」そう言われ続けてきて11年。やっとの思いで手にした優勝カップは昨年のフジサンケイクラシックでのこと。2006年に初めて国内男子ツアーのシード権を獲得した岩田は、何度も優勝のチャンスを手にしながら、目の前で逃してきたが、昨年の9月に初優勝を飾った。あれほど勝てなかった岩田があっさり2勝目を手にしたのは今年の7月に行われた長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップだ。
トップと2打差の3位タイで迎えた最終日。前半4番までに3バーディを奪って序盤に抜け出した岩田は、サンデーバックナインに入っても勢いは衰えず、11番でスコアを伸ばすなど3バーディをマークした。6バーディ、ノーボギーの「66」の完璧なゴルフをみせ、通算16アンダーで2勝目を飾った。優勝賞金3,000万円を獲得すると賞金ランキング首位に浮上。そのまま賞金王争いに加わるかと思いきや、岩田の長年の夢である10月から開幕した米男子ツアーに本格参戦したのだ。
米国男子の出場をかけて下部ウェブ・ドットコム・ツアーの最終戦「ウェブ・ドットコム・ツアー選手権」に参戦。通算6アンダー18位タイで4日間を終えた岩田は、ファイナルズの賞金ランキング12位の資格で来季の米ツアー出場権を確保した。「日米両ツアーに参戦するほど、そんな甘い世界じゃない」と岩田が見つめる先は国内ではなく世界の舞台。
コツコツ積み上げた努力が34歳でようやく実り、その勢いで2勝目、米ツアーの切符を手にした岩田寛。男の飽くなき挑戦はまだまだ続く。
写真提供:Getty Images