国内女子

「QTを通過すれば米ツアー優先」17歳日本女子オープン優勝の畑岡奈紗がプロ宣言

2016年10月30日（日）午後8:37

日本中を沸かせた涙の日本女子オープン優勝から一週間。史上最年少メジャーチャンピオンの畑岡奈紗がプロ転向を表明。都内で行われた記者会見にはTV各局のほか約100人に及ぶ報道陣が詰めかけ、日本女子ゴルフ界のニューヒロイン誕生への注目度の高さが表れていた。

プロとして初めての仕事にもなる「記者会見」。冒頭はやや緊張した面持ちであったが、若干17歳でありながらプロとして、多くの報道陣を前に堂々とした受け答えを見せた。

「今日からプロ、ここからがスタートという気持ちで頑張りたい。ずっとプロになるのが夢だった。18歳からしかプロテストを受けられないので、ツアーで優勝して早くからプロという舞台で戦えることは嬉しい。多くの人に感謝したいです。」とプロ宣言。

ジュニア育成を目的に2012年より開催されている「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」の一期生でもある畑岡。同アカデミーで指導してきた中嶋常幸は「奈紗は人の話をしっかりと目を見て聞ける子。乾いているスポンジのように教えたことをどんどん吸収していく。アカデミーの合宿で最初に奈紗のレポートを見た時には驚かされた。教わったことを咀嚼して自分のことに置き換えて考えられる、とても賢い子だと思った。」と畑岡が持つ人間性の高さを評価した。

11歳から母親の影響でゴルフを始めたという畑岡。2015年、16年の世界ジュニアを連覇、今年開催された全米女子アマではベスト8、米LPGAツアー「スウィンギングスカートLPGAクラシック」では見事予選突破を果たし、ベストアマに輝いた。

「世界に出て行って、たくさん優勝できるプロになりたい。」と語った畑岡。世界を意識するようになったのは海外試合での経験があったからだと言う。

「中学の時から父が国際試合を探してくれて、いろんな国でプレーをさせてもらえたことで、世界を意識するようになりました。海外挑戦が明確になったのは今年4月のUSLPGAに出たことがきっかけです。」

来季については米ツアーのQT（予選会）を突破した場合は米ツアーを優先する考えも明かした。

「米ツアーで戦うことは大変かもしれないけど、自分の夢は世界で勝つことなのでアメリカでの生活や日本と異なる洋芝にも早く慣れるよう頑張りたい。世界で戦うためにはまだまだ飛距離も必要だけど、一番の課題はショートゲーム。アメリカではウェッジだけではなくてアイアンやUTなどアプローチのバリエーションを増やさないといけない。米ツアーのQT上位で通過して、二年以内にUSLPGAで優勝、5年以内にメジャーで勝ちたいです。」と目標を語った。