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新シーズンの見どころ！　松山英樹、石川遼への期待、PGAツアーのスタッツを徹底分析

2016年11月3日（木）午後4:36

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いよいよ今週から米男子ツアー新シーズンが開幕。昨シーズンはルーキーの活躍、トッププレーヤーによるメジャー大会での接戦、そして日本人にとっても嬉しい松山英樹がPGAツアー2勝目を挙げるなど盛り上げを見せた。2016-2017シーズンも世界ランカーのジェイソン・デイ、ダスティン・ジョンソン、ローリー・マキロイらを筆頭に迫力のあるプレーでギャラリーを魅了させることは間違いないだろう。そんな期待高まる米男子ツアーだが、新シーズンの見どころを内藤雄士、佐藤信人らが独自の視点で今後の展望を分析する。

先ず、紹介するのはスタッツで見たPGAツアー選手の実力。今季、全米オープンで悲願のメジャー初優勝を飾ったダスティン・ジョンソンの強さを分析すると、ドライビングディスタンスで1位という圧倒的な飛距離だ。現在7,500ヤード前後の開催コースが多い中、昨年の平均飛距離は314.2ヤードで、パー5ではほとんど2オンし、パー4はウェッジで打つ場面が多い。平均飛距離で1番飛んでいることがダスティンの強みとなっている。

続いてショットの精度の数値を表すストローク・ゲインド・アプローチ・ザ・グリーンで1位に輝いたのはアダム・スコット。この数字はフェアウェイウッド、アイアン問わず、グリーンを狙うのが一番うまい選手ということ。スコットは世界で1番美しいスイングと言われており、PGAツアー屈指のショットメーカーだ。パッティング数値は苦しんでいるが、グリーンを狙うショットの制度が高いため、世界ランカーに君臨している。

そしてスクランブリング、サンドセーブ、ストローク・ゲインド・パッティングの3つはグリーン周りの上手さを表している数字。スクランブリングはパーオンを外した時のパーセーブ率、サンドセーブはバンカーに入れた時のパーセーブ率、ストローク・ゲインド・パッティングはパッティングのスコア貢献率を表している。この3つのショートゲームで1番安定度あるのがジョーダン・スピース。彼は日常生活では左利きだが、グリップをターゲット方向に出してそのまま打っていくシンプルな打ち方だ。バンカー、アプローチ、パッティング全て同じ動きをしている。しかし、今シーズンはサンドセーブだけが今一つ。このサンドセーブ率が上がれば、再びメジャー優勝も見えてくるのではないだろうか。

日本人選手で最も注目されている選手といえば、松山英樹と石川遼の2人。2015-2016シーズンで活躍した松山の次なる目標は、PGAツアー3勝目、メジャー優勝、世界ランキングTOP10の3つだろう。松山の凄さは世界屈指のショットメーカーというところ。特にアイアンショットを得意としていて、その精度の高さの秘訣は腕の運動量と体の運動量が一致していることだ。腕と身体が同調しているスイングのため、振り遅れがなく、芯に当てる能力が非常に高い。難コースでもこのストロークポイントを活かすことができれば、日本人初のメジャー優勝も夢ではないだろう。

一方の石川は本来持っている能力をまだ発揮出来ていない。石川は飛距離もあり、難しいコースで曲げなければいけないショットを得意としている。また、ジョーダン・スピースに肩を並べるほどのショーゲームの上手さを持っている。そういった意味でも、PGAツアーの難コースで通用する力を持っているのだ。そこで本来持っている力を発揮できれば、米ツアー初優勝も近いはずだ。

また、新シーズンで注目したいルーキーはジョン・ラーム、アンドリュー・ジョンストン、ブライソン・デシャンボーの3人。ラームは世界アマチュアランキング1位からプロ転向し、RBCカナディアン・オープンで2位タイに入るなど、7試合でシード権を獲得した。\ビーフ"の愛称で親しまれているジョンストンは全英オープンで8位タイに入り、ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズで今シーズンの出場権を手にした。

そして最も注目度の高いデシャンボーは2016年マスターズでローアマチュアを獲得し、プロ転向後RBCヘリテイジでいきなり4位タイと華々しいデビュー。ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズの初戦DAP選手権でプロ初勝利を飾り、来季のツアーカード獲得を確定させた。

今シーズンもニューヒーローの誕生、トッププレーヤたちの活躍に期待したい。

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