真価が問われる4日間競技 首位は日替わりで韓国勢、地元Vへ渡邉が2打差で追う
2016年12月7日(水)午前11:44
静岡県の葛城ゴルフ倶楽部山名コースで開催されている国内女子ツアー第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」3日目、トップと4打差の3位からスタートしたイ ミニョンが通算7アンダーの単独首位に躍り出た。
2015年大会覇者の渡邉彩香は1つスコアを伸ばして通算5アンダーの2位。この日のベストスコアとなる「66」と猛チャージをかけた申 ジエとツアー初優勝を狙う永峰咲希らが3位タイで並ぶ。
国内ゴルフ応援宣言!「ぎゅっと週刊国内ツアー」4/3(月)放送回はヤマハレディース葛城を特集
4日間競技として開催されている今大会。初日のトップは申 ジエ、2日目はアン ソンジュ、そして3日目はイ ミニョンと毎日韓国勢が首位に立つ展開に。
イ ミニョンは今季から日本ツアーに参戦している25歳の若手プレーヤー。「Tポイントレディス」、「アクサレディス」と直近2大会でトップ10入りを果たすなど参戦1年目から実力を示している。
「今年の目標はシード獲得。出来るだけ長く日本ツアーに参戦したいし、日本で暮らしたい」と話すイ ミニョン。韓国人選手にとって今の日本ツアーは夢を掴む場所でもある。
2017シーズンの賞金総額は37億1,500万円、5年連続で過去最高を更新するなどしている国内女子ツアー。
小林浩美会長は就任以来、世界で通用する選手を輩出するために「ツアー強化」を掲げ、4日間競技を推奨している。開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」も昨年から4日間となった。今年開催される38試合中、4日間競技は今大会を含め12試合。公式戦(メジャー)を除くと、8試合となる。
3日間のトーナメントとは異なりタフな戦いが強いられる4日間競技は技術はもちろん、体力、メンタルと選手個々の総合力が必要となる。
【初日首位と好スタートを切った渡邉彩香】
初日4アンダーで貯金を作った渡邉は2日目、3日目と我慢のゴルフで通算5アンダー、首位と2打差の2位で最終日を迎える。過去2年間は最終日に60台をマークしているだけに、逆転Vの可能性は十分にある。
昨年、今大会で5位タイに入った永峰咲希。「優勝争いを意識したプレーだった」と振り返った3日目は「69」とスコアを伸ばした。「最終日は上だけを見て攻めていきたい」と首位と3打差の3位タイからツアー初優勝を狙う。
イ ミニョン、申 ジエ、アン ソンジュら韓国勢の牙城を崩すことはできるか。真価の問われる4日間競技で日本人選手の奮起を期待したい。
【2日目成績】
1位 イ ミニョン(-7)
2位 渡邉彩香(-5)
3位 申 ジエ(-4)
3位 永峰咲希(-4)
3位 藤田さいき(-4)
6位 アン ソンジュ(-3)
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