米男子ツアーの2015-2016シーズン初戦、フライズ・ドットコム・オープンが現地時間18日、カリフォルニア州のシルバラードCCを舞台に最終ラウンドの競技を終え、エミリアーノ・グリッロ（アルゼンチン）がケビン・ナ（米）とのプレーオフを制してツアー初優勝。27位タイから出た松山英樹は、通算10アンダー17位タイとなった。

　日本勢で唯一決勝ラウンドに進んだ松山は、前半2番、3番とピン約3メートルにつけて連続バーディを奪うと、その後パーを並べて迎えた9番では4メートル強のバーディパット成功でノーボギーの3アンダーで前半を折り返す。

　しかし、後半は立ち上がりの3ホールで距離を残したバーディチャンスを決め切れず、直後13番から連続ボギーで後退。それでも最終18番で5メートル強を沈めるなど、上り3ホールで粘り強く2バーディを奪い、5バーディ、2ボギーの3アンダー69で順位を上げてシーズン最初の4日間を終えた。

　松山は競技後、「2番、3番のバーディから良い感じでいくかなと思ったが、なかなかそのあとが続かなかったので苦しかった。（技術的、精神的な問題）どちらもある。プレジデンツカップとかBMW選手権くらいからパットが良くなってきたので自信を持ってやっていたが…」と悔しさを表しつつ「練習して良いフィーリングを出せるようになれば自ずと結果はついてくると思う。ショットに関して、特にアイアンショットは仕上がってきているので、ウッド系とショートゲームをもっと練習していければ」と現在の課題について明確に話した。

　次の出場予定は2週後のＣＩＭＢクラシック（10月29日?11月1日／マレーシア、クアラルンプールG＆CC）。「思った以上に今週疲れたので、1週間しっかり休んでまたマレーシアを良い状態で迎えられるよう頑張りたい」と次戦に向けて万全のコンディションで臨む構えだ。

　シーズン初戦を制したグリッロはこの日「69」で18ホールを終え、通算15アンダーで並んだナとのプレーオフへ。1ホール目をパーで分けたあと、2ホール目で2打目を左に外したナが先に5打を叩く一方、冷静にバーディパットを沈めて勝負あり。前月に“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ"最終戦のウェブ・ドットコム・ツアー選手権を制し、米入れ替え戦を経て今季ツアーカードを手にした23歳が早速のツアー初白星を手にした。

　1打差の3位タイにはジャスティン・トーマス（米）、ジェイソン・ボーン（米）、タイロン・ヴァン・アスヴィーゲン（南ア）の3人が続いた。そのほか、パワーランキング（優勝予想）1位のジャスティン・ローズ（英）は通算12アンダー6位タイ。同3位のローリー・マキロイ（北アイルランド）はこの日3つ伸ばし、通算9アンダー26位タイで開幕戦を終えている。

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「フライズドットコムオープン」全ラウンド生中継！大会最終日は19日（月）午後6時?再放送！

2015-16年シーズン初戦。昨年大会では、3日目に「６５」をマークし、4打差のトップに立った韓国のベ・サンムンが、前日までの貯金を生かし、ツアー2勝目を挙げた。2年目を迎えた松山英樹は3位タイ、石川遼も19位タイと、日本の両雄は開幕戦で好スタートを切った。「ザ・プレジデンツカップ」の翌週に開催される今大会は、トップフォームを維持して臨むベテラン選手と、今大会からツアー参戦するフレッシュな選手が対峙する大会となる。

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